日本の信号機だけど日本じゃない!日本では決して有り得ない珍信号 in カンボジア (第2回)

前記事(

)に引き続き、カンボジアに設置された日本の信号機ネタを紹介する。

 

 

日本には存在しない『赤矢印』

日本で定められている信号灯火の種類は全部で7つ。青灯火、黄灯火、赤灯火、緑矢印、黄矢印(路面電車用)、歩行者用(青)、歩行者用(赤)が全てである。

公道では、決められた種類以外の灯火は点灯させてはいけない事になっているので、日本の信号機はこれら7種類の灯火以外は点灯しないのが普通であると思われる読者の方も多いだろう。

 

しかし、カンボジアでは、日本製の信号機が以上の7種類に含まれない赤矢印を点灯させていた!

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見慣れた灯器に見慣れぬ灯火

一部の国では、3色の矢印を用いて進行方向別に信号を制御する手法が採用されており、赤の矢印は、『矢印で示された方向には曲がってはいけない』という意味で用いられている。

黄矢印も、日本のように路面電車用ではなく、車両用として青や赤の矢印と同様に用いられているものと推測できる。

見慣れた信号機が、日本と全く異なるルールで運用されているのは感慨深い。

 

 

複雑な電線と読めない地名板

東南アジアでは、下の写真の様に電線が整理されず異常増殖している場面が見受けられる。カンボジアも例外ではないようだ。

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複雑に絡み合った信号機

どの電線が何処に繋がっているのかが非常に分かり辛く、運用管理上で問題が発生しやすくなるうえ(信号機の電線が誤って切断されてしまう恐れも!)、ショート(回路短絡)やそれによる火災のリスクがある。

 

また、ここは日本ではないので、現地語で書かれた地名板は当然読むことが出来ない。

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日本製の信号機&現地語で書かれた地名板

以上は当然のことであるが、そこに日本の信号機がくっついているのが面白いのである。外国で日本語が書かれた看板を見ると思わず反応してしまう。それに同じ。

 

エクストリーム・手作り矢印

前回記事にて、不自然にモザイクが掛けられた青灯火の画像があった事を覚えているだろうか。

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モザイクが掛かった青灯火

それは、何を隠そう、この青灯火がただの青灯火ではないからである。

 

今から、この隠された青灯火の全容をご覧頂こう。

 

↓  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓

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何だ、この矢印は!!

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これは、正直変

単に、青の位置に矢印が組み込まれている(矢印組み込み)だけではなく、明らかに矢印自体が変な形をしている事が分かる。

公道なのに、手作り感満載なのが笑える。

 

かなり無理矢理に、LEDが矢印の形に並べられているのだ。或いは、普通の青灯火の上から矢印の形に切り抜いた黒いフードを被せたのだろうか。

 

日本では通常赤灯火+直進矢印+右矢印で表現され、カンボジアの他の交差点では青灯火+左矢印(赤)で表現されるこの規制。

 

しかし、カンボジアには以上のどちらでもない、第3の方法が編み出されていたのであった。予算節減だろうか

 

なお、左矢印は、日本と同じく通常形のものが赤灯火の下に取り付けられている。

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こちらの矢印は普通だ(3位灯の灯火の順番が逆だが)

このように、外国や初めての土地で見る何気ない物一つ一つに、その国の文化と歴史が詰まっていると考えると、隅から隅まで様々な物に目を逸らし、注目して『何故そうなったのか』を考察してみる事が大切であると思う。

 

また、今回は、道路関連の信号機の中の一ジャンル、それも特定の国について扱ったに過ぎないが、信号機一つとってもかなり深い話へ掘り下げる事が出来た。

道路全体について深く掘り下げるとすると、いかに果てしない話になるかがお分かりいただけたかと思う。

 

まだまだ、道路界隈には面白い話が沢山ある。この世界の広さと深さも、当ブログで筆者が積極的に発信していきたい事の一つである。

 

【完】

ブログの更新日を変更させて頂きます

7月初旬以来、ほぼ毎日更新してきた当ブログですが、毎日1時間半をブログに費やしている状態でありまして、いよいよ更新を行う余裕が少なくなっています。

 

そのため、突然かつ大変恐縮ではございますが、一時的に当ブログの更新形態を見直しさせて頂く形をとります。

 

皆様に向けては話しづらい事柄ですので、小さい文字で打ちますね。

 

毎週月・水・金の週3日をベースに、他の曜日であっても更新の余裕が出来次第更新します。

 

勿論、読者の皆様の要望を頂ければ、従前の更新形態に戻す可能性も充分にあります。

 

皆様の反応(スター・コメントなど)を頂けるほど、当ブログ更新への励みとなります。

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信号ネタ

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標識ネタ

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謎の道コーナー

 

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行き止まり

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路面標示

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開通前の道路

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シリーズ物

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日本の道路交通について

大事な事なのでもう一度言います。

皆様の反応を沢山頂ければ、このブログがより良いブログとなります。


今後も、当ブログを宜しくお願いします。

【(このブログはこれからも)続く】

北東北2千キロ遠征を簡単に振り返ってみる(後編)

※当記事は『北東北2千キロ遠征を簡単に振り返ってみる(中編)』の続きとなります。以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。

 

8/11~15の北東北旅。

 最後は、4日目~最終日の様子。

 

4日目の行程

秋田市→(日本海沿い)→新潟市湯沢町

総走行距離:約400km

 

4日目~5日目の行程は、自宅のある神奈川へ向かう事と大まかな経由都市以外ほぼ何も決まっておらず、移動の割合が増えた。

 

8月14日、新潟県では上越市高田で今年全国初となる40度超えを記録。更に、県内の他地域も軒並み37~38度超えという酷暑を記録した。

とは言っても、行程の都合上新潟を避ける事は出来ず、全国一の酷暑地域へ足を踏み入れる事に。

下北半島で本州一の涼しさ(高所を除く)を体験した翌日は、本州一暑い地域へ!

 

っと、その前に風呂。

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綺麗かつ大規模な建物

『天然温泉ホテルこまち』

ホテル並みの綺麗な内装、豊富な湯船に露天風呂付きで大満足。

これで朝風呂2時間550円は安い

 

日本海の爽快な風景を横目に国道7号を南下。

脇道は南九州風の風景が。気温も高く、目隠しされて来たら鹿児島辺りと見間違えそう。北東北なのに。

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そして、人生2度目となる山形県へ!

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そうそう、日本海と言えばこういう風景を期待していたんだよ。

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道中は絶景だが、それ以外の見どころは特に無いまま新潟県へ。

しかし、車窓からは想像出来ないほど暑い。翌15日に40℃超えを記録した5地点の内、実に3地点(鼠が関、中条、三条)を通過したのだが、この当時はその事実を知る由も無く…。

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写真の場所が、翌15日には40.4℃を記録していたのだから驚き

村上市で一旦海沿いを離れ、国道7号を引き続き辿って新潟市へ。

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新潟の激レア『高・中・低速車』標識

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新潟の魚市場で見かけた鮭の半身。スケールが違う

新潟を離れ、今度は国道8号国道17号湯沢町へ。

標高が高ければ涼しくなると期待していたが、現地に着いてみると夜でも28度超えの熱帯夜の世界。我慢できず、睡眠途中に一旦起床して三国峠の中腹まで登って涼を求める羽目に(苦笑)

 

今度こそ就寝し、最終日へ備える。

 

5日目の行程

湯沢町横浜市→(親戚の家など)→自宅

総走行距離:約350km

 

結局、3時間半睡眠で朝を迎える事に。

猛暑と大渋滞に見舞われる前に北関東を脱出しようと、朝5時台に出発する。

 

関東への狭き門は、すぐにその姿を現した。

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国道17号 三国トンネル 新潟側

このトンネルを抜けると、いよいよ関東地方入り。

過ぎ行く記憶を噛みしめて、トンネルを通過した。

 

午前6時半、群馬県入り。そうすると後は早い。

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先月28日の群馬遠征の舞台も、上武道路であっさり通過

ノンストップで群馬県を通過し、朝8時過ぎには埼玉県へ。

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深谷~熊谷周辺は片側3車線工事中

朝10時前にさいたま市へ到着し、遅めの朝食。

 

国道17号バイパスをさらに南下すると、練馬区内でT字路に突き当たる。が、その先では新設道路が工事中だ。

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国道17号バイパスを只管直進した先

T字路の先も可能な限り直進(先の調査)を試みたが、それも束の間。環状8号線→第三京浜を経由し、12時前には横浜市内へ。

 

猛暑と大渋滞を避ける目論見は、こうして完全に当たったのだった。

 

以上、5日間の北東北旅、完結。

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お疲れ様

総走行距離は2222km、総所要時間は約115時間でした。

お疲れさま、自分。

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【完】

お知らせ

今週土日には、日テレの24時間テレビが控えています。

今年は、4人でタスキを繋ぐ駅伝形式。

1・2人目が32.195km、3・4人目が42.195kmの計148.78kmを走ります。更に、日本武道館が使えない影響でゴールが両国国技館に変更されています。

2014年から24時間マラソンの追跡を始めましたが、こんな形式は初めてです。

 

筆者は、24日~25日にかけて24時間テレビ駅伝をスタートからゴールまで自転車で追跡するため、当該2日間はブログの更新を休止します。予めご了承ください。

北東北2千キロ遠征を簡単に振り返ってみる(中編)

※当記事は『北東北2千キロ遠征を簡単に振り返ってみる(前編) 』の続きとなります。以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。

 

筆者は、10日の夜から15日の夕方に掛けて、人生初となる北東北へと5日間のドライブへ行っていました。

 

5日間で走った延べ走行距離は、何と2200km超え。

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本記事では、その様子を簡単に振り返る。

本当に簡単になので、道路ネタはほぼ全飛ばしとなってしまいます。実際に撮影した写真数は当記事分の150倍以上です。

次は、折り返しとなる3日目の様子。

 

3日目の行程

この日は丁度旅の折り返し。

本州最北端へ行った後、バラ焼きを食して明るい内に十和田湖を見物し、最終的に秋田市の快活クラブへ向かうミッションを遂行する必要があった。果たして達成できるのか。

 

朝は小川原湖の美景から。

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下北半島の道は広い、速い、涼しい(!?)の3拍子で快適そのもの。

 

今旅での印象として、青森、秋田のドライバーは全体的に飛ばす傾向にあり、反対に山形のドライバーは逆にゆっくりめな傾向があると思う。単なる個人的な印象ですが

 

10:30頃、本州最北端の大間崎に到着!帰りは日本海側に遠回りするとは言え、ここが今旅最大の折り返し地点であると言える。

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これより北に、車で走れる陸続きの道は存在しない

 近くの本州国道最北端も制覇した後、横浜市民としては決して外す事の出来ないスポットへ。

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帰還した訳ではない。横浜市から700km超

更に、青森県産和牛を使用した十和田名物バラ焼きを食す。誠に美味。

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そして奥入瀬渓流へ。

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移動中の風景

奥入瀬渓流沿いの道は国道102号の一部。路面と水面が極めて近接しているとして有名な、全国でも珍しい国道。本当に来てよかった。

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奥入瀬渓流周辺で時間を使ったため、十和田湖に着いたのは夕暮れ時。

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明るい内に何とか見れたのでギリギリセーフ

更に、これまた人生初の秋田県へ突入!もう"やすみたい"ぞ。地名が『やすみたい』なのだ

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しかし、ここから秋田市内の"宿"までは150km超。先は思ったより長いのだ。


国道103号、285号、7号を使い、秋田市へ向かう。途中仮眠を挟み、宿泊予定の快活クラブへは22時半ごろ到着。到着したのだが…

 

早く"やすみたい"私の前に飛び込んだ文言。それは…

 

8/22開業

 

えっ…?(スマホで再度確認)

 

しまった、もっと入念に下調べを行うべきだった!

仕方無く、秋田市内のもう一つの快活クラブへ。

 

しかし、今度は満室!

 

結局、この日も車中泊を余儀なくされた。トホホ…

 

翌日は、最高気温が40度を突破した新潟県へ。飛んで火に入る夏の虫

【続く】

 

次の記事

北東北2千キロ遠征を簡単に振り返ってみる(後編) - 神奈川発『みち』のブログ

 

 

 

 

北東北2千キロ遠征を簡単に振り返ってみる(前編)

大変長らくご無沙汰しておりました。およそ1週間振りの投稿となります。

 

筆者は、10日の夜から15日の夕方に掛けて、人生初となる北東北へと5日間のドライブへ行っていました。

 

5日間で走った延べ走行距離は、何と2200km超え。

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本記事では、その様子を簡単に振り返ってみたいと思います。

まずは、初日~2日目から。

 

1日目の行程

10日の夜10時半頃に自宅を出発。

日本橋を24時にスタートし、赤信号で50回止まる間に国道6号を何処まで北上できるかという企画をやってみました。

 

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日本橋スタートの様子

何処まで行けたかは動画公開後のお楽しみに預けておきましょう…

その後、仙台市内で道路ネタ撮影。

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仙台の四方向一体型(懸垂型)信号機

主に、5年以内に絶滅すると言われている上図の四方向一体型(懸垂型)信号機の撮影が目的だったのですが、その他にも色々ありました。

 

某インターの矢印組み込み灯器や、全国では激レア扱いの平行駐車斜め駐車標識などを撮影し、初走行の三陸道で気仙沼、そして大船渡へ。

岩手県は、人生初訪問でした。

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殺伐とした山に突如現れる派手な建物群

安い銭湯を探したら、こんな場所に連れて来られました。

入浴後、駐車場の隅で車中泊

自宅からの走行距離は、何と600kmを超えていました。凄い。

 

2日目の行程

 起床後、少し移動して気仙沼の海や防潮堤、そしてBRTを少し見学。

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これだけ高い防潮堤を実際に目にするのは初めて

国道45号沿いを外れ、釜石道で花巻へ。

わざわざ内陸に来たのは訳が。もちろん盛岡に行きたかったのもありますが、何と言っても…

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120km/h区間!!

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東北道・花巻南IC~盛岡南IC間で120km/h化試行が実施されている

120km/h規制なのに、右側車線を100km/h程度で走る車の多い事多い事。

ドライバーの意識が現状のままでは、120km/h化の恩恵はごく限定的になりますね。

 

この後、盛岡の道路ネタを撮影し、今旅初のご当地グルメじゃじゃ麺を頂きました。

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人生初じゃじゃ麺

中央に載っている味噌のうまみ効果が抜群で、大変美味しゅうございました。

 

更に北上し、これまた人生初の青森県へ!

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国道340号上の県境

下北半島で今旅初の自炊を行い、六ケ所村の某運動公園の駐車場で眠りにつきました。

 

次回へ続きます。

【続く】

 

次の記事

北東北2千キロ遠征を簡単に振り返ってみる(中編) - 神奈川発『みち』のブログ

 

 

お詫び

当ブログをご無沙汰していた間、本文0文字の未成記事が誤って投稿されてしまい、読者の方々を混乱させてしまったことをお詫び申し上げます。

スターを付けて下さった方々には本当に申し訳ないですが、本当に本文は1文字も書かれていません。どこかをクリックすると出てくる類のロジックではない事をご留意ください。

 

当該記事は、次回記事投稿時に削除させて頂きます。ご了承ください。

日本の信号機だけど日本じゃない!日本では決して有り得ない珍信号 in カンボジア (第1回)

※当記事は

カンボジアに設置された日本の信号機がテレビ東京で取り上げられていた件 - 神奈川発『みち』のブログ

の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。

 

世界各国の信号機は、その国ごとに事情が異なる。

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3基の車灯が1つの柱に設置されているのに加え、青の位置に蓋が in ロシア

青が『進んでも良い』、黄が『注意』、赤が『止まれ』などという大まかな意味は世界で共通しているものの、

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細かいルールや歩行者の絵柄、信号機本体の形や設置状況などは国によってかなり違いがあるのだ。

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次の現示に変わるまでの残り時間が表示される信号機 in カンボジア

信号機や道路標識など、『道路の附属物』は現地のメーカーが製造している事例が多いので、このような違いが生じるのも無理はない事だろう。

 

それでは、世界各国の信号機は、国によって完全にバラバラなのか?

実は、そういう訳でも無いらしい。

 

日本以外の複数の国の公道に、日本の信号機が設置されているのをご存じだろうか。

 

東南アジアのタイミャンマーカンボジアに留まらず、エベレストの麓の国(の一つ)として知られるネパール、更には日本から遠く離れたアフリカのタンザニアカンボジアにまで、日本の信号機が一般人の知らぬ間に世界へ広がっていたのである。

 

ここで、先述した通り、信号機が表す現示の細かい意味が、国によって少しずつ違う。

となると、信号機もそれに合わせて国ごとにカスタマイズが行われていることにはならないだろうか。

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ヨーロッパの多くの国では、赤→青に変わる直前に赤と黄が同時に点灯する

 

つまり、これらの国では、見慣れた日本の信号機がとんでもない大ネタに化けている可能性を秘めているに違いない!

 

そこで、更なる信号機ネタを求めた私は、日本国内のみならず海外へも目を向ける事となった。

 

 

前置きが少々長くなったが、今回はカンボジアの信号機ネタについて紹介したい。

※あくまでも日本基準のネタであって、現地では普通の信号と同様に設置されているものと思われます

 

➀青黄赤の順序が日本と逆

 赤信号は他の色より見えやすい道路の中央寄りに設置されるのが原則である。

信号機において、重要な色は。何故なら、信号機にとって「止まれ」のシグナルは無くてはならないものだからだ。

 

カンボジアは日本と違って右側通行なので、日本で『青・黄・赤』となる配列が『赤・黄・青』の順となる。 

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赤が左側に配置される事が一般的

これだけをもってしても、日本ではまず考えられないネタとなる。

現地メーカー製の信号機ならつまらない。日本の、見慣れた筐体の信号機だからこそ、ネタ性が大幅に上昇するのである。

 

②赤信号配列原則無視の信号機

ところが、カンボジアでは稀に日本と同じ配列の信号機が見られる。

別に、その場所だけ日本と同じ左側通行になっている訳ではない。

 

右側通行であるにも拘わらず青が左、赤が右なのだ。

即ち、重要である筈の色が、道路の端っこに追いやられている。これは何故だろうか。

単なる設置ミスなのだろうか。

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青灯火が道路の中央側に位置している

※諸事情のため、青灯火の部分にモザイクを掛けてあります

 

日本でも、縦型信号機で稀に上下を間違えられる事はあるし、高架下などで意図的に赤灯火を下にしている例もある。

だが、横向きの車灯については、誰でも向きが分かる事もあり日本で左右を間違えられた例を未だかつて知らない。

 

次回、更に衝撃的なネタが続く。乞うご期待!

【続く】

 

次の記事

日本の信号機だけど日本じゃない!日本では決して有り得ない珍信号 in カンボジア (第2回) - 神奈川発『みち』のブログ

 

カンボジアに設置された日本の信号機がテレビ東京で取り上げられていた件

30分前、テレビを点けていたら未来世紀ジパングで突如カンボジアに設置された日本の信号機が取り上げられ、終始驚きを隠せなかった筆者。

 

当ブログで取り扱っている『海外に設置された日本の信号機シリーズ』にそのまま合致していた為だ。

 

そこで、当シリーズではカンボジアの首都・プノンペンに設置された日本の信号機について簡単に述べる事とする。

本日は、現地の交通事情と日本の信号機が設置された経緯を簡潔に。

 

プノンペンは、220万以上の人口を擁するカンボジアの首都だ。

名古屋市とほぼ同じ人口であるにも拘わらず、以前は信号機が70箇所程度しか設置されていなかったという。

従前の信号機は老朽化が進んでおり、歩灯に至っては殆ど故障している。

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こちらが従来の信号機

普通の十字路に於いても、信号機が無いのをいい事に、少しでも隙があると交差点を突っ切る人が後を絶たない。

その結果、交差点を通過するのに時間が掛かり、移動に無駄な時間が掛かり過ぎてしまう他、交差点を渡る事すらままならないという問題があった。

このままでは、日常生活における移動に支障を来たしてしまう。

 

そこで、国際援助の一環として日本企業がプノンペンに100基のの100箇所の交差点に日本の信号機を投入した。

 

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 更に、信号柱に画像センサーを設置し、交差点の様子を常に監視できるようにした。

 

交差点を監視する為、交通管制センターを導入し、信号機のサイクルを随時調整しているという。

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地図上の青い点が、日本の信号機の設置場所

 

直射日光の中、交差点で交通整理を行っていた警察官が、現在では交通違反を取り締まる役に回っている。結果、信号機が設置された交差点では交通マナーが大幅に改善したという。

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交通整理から取り締まりへと役割が変化した警察官

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ところで、カンボジアは日本と信号ルールが異なる為、信号の順番が異なったり、矢印組み込みや赤矢印、6灯の横並びといった、日本からすると有り得ないような表示が度々見られる。

 

いつかは、日本の信号機が設置されている国に赴き、現地の交通事情を観察したり、これらの信号機を撮影したいと思っている。研究室などで行けないだろうかとひっそり考えていたりもする。実は、筆者は人生で一度も外国に行った事が無い

 

外国なので、実際に現地に行くには低くない壁があるだろうが、行ってみたい…

 

次回は、そんな現地の信号機ネタについて取り上げようと思う。

【続く】

神奈川県道603号バイパス 開通翌日の様子を実走レポ(最終回)

2019/07/17 実写、08/06 公開

 

※(概要編詳細編1詳細編5)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。

 

2019年8月現在、県道603号バイパス日向薬師入口交差点以西が開通済み、そして以東が工事中となっている。

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バリケードの向こうは舗装無し

本来、同時に完成する筈だった両区間

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写真左側の家屋が道路用地に被っていると思われる

だが、すぐ手前は完成済みだというのに、正直、こちら側は工事が幾段階も遅れているように感じられた。

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完成済みの構造物が殆ど見当たらない

603号バイパスが全線開通した場合、『分れ道』交差点がバイパスの東端となる。

 

そこで、分れ道交差点側の進捗状況を見に行く事にした。

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分れ道交差点

バイパスの開通後は、右斜め奥の県道63号(県道603号重複区間)からバイパスに直進で進入可能になる計画だ。

 

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擁壁の一部が完成済み

県道63号&603号の現道からも、擁壁と河川工事の一部が完成済みである事が見て取れる。

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現在完成している構造物はこの程度で、残りの大部分は建造が進んでいない。

 

また、バイパスの路盤高さより随分と低い位置に未だ市道が残っており、バイパスの用地と被っている。交差点の建造もまだという段階だ。

 

将来は盛土によって消滅してしまうであろう市道沿いに、県道603号バイパスの完成予想図が掲げられていた。

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写真中央の大きい看板

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壮絶だ…

 

伊勢原大山ICは、県道603号バイパス新東名厚木秦野道路のICが同じ交差点に接続する形状である。

驚くべきは、つい3週間前までこれら3本の道路がいずれも完成していなかった事だ。

 

この何も無かった土地に、3本もの高規格道路を建設し、全く新しい"交差点"を作り出すという壮大なプロジェクトが、この地で繰り広げられている。

 

そして、完成は夢のまた夢だと思っていたが、現実にその3本の内1本(603号バイパス)が開通し、もう1本(新東名)も着々と完成に向けて工事が進んでいるのだ。

最後の1本(厚木秦野道路)も、遅々としているが事業が進んでおり、そこら辺の放置された都計道都市計画道路の事と比べれば遥かに上等である。

更に、至近距離で建設中の大山バイパス(県道611号)の他、周辺の3本の県道(県道63号64号611号)に拡幅計画(内、64号611号は工事中)が存在する。 その他、付け替え道路と新しい高側道が多数

 

まだまだ、この地の道路はアツい

 

これからも、周辺の道路建設を見守り続けたいと思っている。

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看板は古いけど(現在は掘割の計画となっている厚木秦野道路だが、以前は盛土で計画されていた)

】 

 

 

神奈川県道603号バイパス 開通翌日の様子を実走レポ(詳細編5)

2019/07/17 実写、08/05 公開

※(概要編詳細編1詳細編4)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。

 

今回開通区間の東端となった、日向薬師入口交差点。

 

今一度おさらいをすると、ここは県道603号新ルートにおける中間地点である。

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本来のバイパスルート

本来、バイパスの全区間(ピンク線)が一挙に開通する予定だったが、東側区間の工事が遅れ、新東名伊勢原大山ICと直接関係する西側区間のみ先に開通し、今に至っている。

※地図中の「伊勢原北IC」表記は以前の仮称であり、現在は誤りとなりました

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西側の一部区間のみ開通

 

交差点の全景。交差点部に限っては、歩道の整備や舗装などが全て完了している様だ。

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北側から日向薬師入口交差点を望む

 

交差点の左側(東側)が完成していない現状では、かなり広いスペースを持て余した状態となっていた。

前回の最後に掲載した記念写真は、このスペースを利用して撮影している

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ところで、信号機の支柱は交差点内に立っているにも拘わらず本設だ。

即ち、東側区間の開通はまだ当分先なのかも知れない。

 

その説を裏付けるかのように、

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整備済なのは、あくまで交差点部のみ

交差点の向こうは、路盤が1mmたりとも完成していなかった。現実は厳しい。

これでも、以前よりは工事が進んでいる。バイパスの全線開通、そして『分れ道』交差点以降を含む完全4車線化は何時になるのか…

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拡大すると、分れ道交差点までのルーティングが見える

700m先の『分れ道』交差点まで、一応用地買収は大方終わっている様だ。バイパスの早期全線開通に期待したい。

 

 旧道側には県道マークが描かれず

 次に、バイパスと共に県道603号の通過交通を担う南側から交差点を望む。

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交差点が一つ新設された格好

バイパスの完全開通後を見据えて設置された右折レーンは、現在は封鎖されているものの、いつか自身が日の目を見る瞬間を今か今かと待ち構えている。

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封鎖されているものの、右折レーン用地は既に用意済み

 

ところで、青看には、バイパスの開通により旧道と化す直進側のヘキサが描かれていなかった。

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奥にある別の交差点の青看に加え、新たに『日向薬師』が案内対象に

 

これは、前回触れたバイパス側の青看も同様である。

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左側(北側・旧道側)に県道表記は無し

しかし、この措置が県道603号の通過交通の混乱を無くし、バイパスに流す目的なのか、今後本当に旧道区間が県道603号から除外される事を示すのかは、現在のところ不明である。

 

旧道側のヘキサは撤去されず

  この理由は、バイパス西側区間の開通によって旧道と化した北側にある。

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苦し紛れの三方開花

青看に県道マークが描かれなかった交差点の北側だが、県道標識は撤去されずに残っていたのだ。

これは、バイパス西側区間の開通によって旧道と化した区間県道603号として指定され続ける可能性を示唆している。

 

しかし、上の写真はバイパスの開通後24時間以内に撮影したものであり、仮に当区間が県道で無かったとしても、単にこの時点ではヘキサが撤去されていなかっただけという可能性も考えられる。

 

何れにせよ、バイパス開通後の現道の扱いは、非常に気になる所である。 

 

次回、最終回。バイパスの未開通区間を迂回し、分れ道交差点まで進もうと思う。

【続く】

 

<次の記事>

神奈川県道603号バイパス 開通翌日の様子を実走レポ(最終回) - 神奈川発『みち』のブログ

 

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当ブログご訪問の際は、是非ご利用ください。

 

神奈川県道603号バイパス 開通翌日の様子を実走レポ(詳細編4)

2019/07/17 実写、08/04 公開

 

※(概要編詳細編1詳細編3)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。

 

新東名・伊勢原大山IC接続予定地を過ぎると、間もなく新東名の高架橋を潜る。

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高度感が半端ない

頭上の新東名もさることながら、

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眼前の高架区間も、また美しい。

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開通区間東端の日向薬師入口交差点まで見通せる

高速コーナーの曲線も美しいし、適度な高度感、そして開通区間の終点まで見通せるという事実もまた堪らない。

この高架で、下を走る市道を一跨ぎにする。

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下の道に旧道があるのがまた堪らない

 

実は、GoogleMapはここで重大な過ちを犯していた。

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 見ての通り、ここに交差点など存在しない!

 

山の斜面を湖と誤認したり下関海峡の両側が繋がってしまったりした事で有名なGoogleマップだが、ここでも謎の交差点を爆誕させていたのだ。

 うーん、それは、最も初歩的あってはならないミスである様な…

 

更に、本来603号であるべき筈の県道番号が612号となっている。

ゼンリンの地図を使用しなくなり、Googleマップの正確性が明らかにガタ落ちしてしまっているのが残念で仕方ない。

 

他にも気になる点は複数あるが、ここで挙げるとキリが無いので先へ進む事にする。

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橋上で振り返っても美しい。頭上のシルエットは新東名

橋上を含む緩やかなS字カーブを過ぎると、車線別の進行方向が示された矢印が路面に現れると同時に、将来の右折レーンとなる用地が徐々に広がっていくのが見て取れる。

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直進先の道が存在しないため、一番右の車線を封鎖したうえで2車線が左右1車線ずつに割り振られている。

 

そして、このまま車線減少せず、片側2車線のまま交差点へ。

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小さめの青看が直前に一つ設置されているのみ

青看は、直前に一つのみしか設置されていない。

青看を過ぎてから車線変更するのでは遅いので、事前に曲がる方向を把握しておき、それに応じた車線変更を予めしておく必要がある。青看の意味が半減してしまう…

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青看をズームで撮影。

県道603号の続きを辿るなら右折。左にも抜け道があり、距離的にはそちらの方が近いのは公然の秘密

 

それにしても、日向薬師の英訳が小さくて読みづらい。左上に妙なスペースが空いているので、『日向薬師~分れ道』区間の開通後もこの青看をそのまま使用する意図があるのだろうか。

 

開通区間の終端

青看を過ぎると、間もなくT字路が現れる。

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そう、ここが日向薬師入口交差点であり、今回開通区間の終端(東端)だ。

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出来立てホヤホヤの4車線道路をバックに記念撮影

日向薬師入口交差点については、次回の記事で詳細に解説したいと思う。乞うご期待!

【続く】

 

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