相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第2回)

2019/06/30 実写、07/03 公開

(第1回)の続きですので、第1回を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。

 

今のところは、特に怪しそうな様子はない。

f:id:kanamiti:20190702150211j:plain

まずは、奥のカーブミラーの辺りまで進むことにしよう。そうすれば、何か見えてくるかも知れない。改めて言うが、今のところは、特に怪しそうな様子はない。

少し道路脇の植生が多いのは気になるが。

 

幅を変えぬまま途中から上り坂に転じ、カーブを交えながら進むこと約300m。

私は、難なく黄丸の地点に辿り着いた。

右岸道路からは、約500mの地点であった。

 

f:id:kanamiti:20190702152541j:plain

黄丸の地点で振り返る

ここで側道は右へ進路を変え、圏央道から少し離れるものの道幅を変えぬまま続いているという目論見であった。

 

が…!!

 

 

 

 

 

 

唐突なる終焉

f:id:kanamiti:20190702153009j:plain

ゲート!!

何処かへ続いているように思えた南行きの側道は、黄丸の地点で右にカーブし、最初の写真の視界から消えたと同時に、唐突に封鎖されていたのである。

先程のカーブミラーは、私のような道路趣味者を奥へと誘い込む巧妙な罠だったに違いない。

ゲートの先は私有地の様だ。

 

『…こいつ(ここの側道)は策士だ。中々やりおる。。』

 

この時、調査前から高かったこの道への期待は、更に高まる事になる。

何というタイミングなんだ…

 

そして、後に調査する北行きの側道は、この比ではない激熱な展開を見せてくれる事になる。

 

…え?上の写真の左側にも何か見えるって?

確かに何やらスペースがあるな…

 しかし、こちらも封鎖されていた。残念…   f:id:kanamiti:20190702163205j:plain

 

橋の上からの眺め

 行く末が気になっていた2方向の側道のうち片方が瞬殺され、不意打ちを食らった気分のままT字路へ。

 

しかし、この跨線橋、見た目の簡素さとは裏腹に、かなり優れた眺望を見せてくれる。

f:id:kanamiti:20190702164546j:plain

跨線橋より、圏央道北行きを望む

ダイナミックなカーブを描きつつ、山の斜面を緩やかに上っていく。開放的な風景だ。右側の低地は相模川で、対岸の河岸段丘には市街地が立地している。

f:id:kanamiti:20190702170555j:plain

跨線橋から見える緑看と道路附属物各種(手前から順に車間距離確認標識、非常電話、キロポスト)。『34 相模原 5km、35 高尾山 11km、中央道 八王子JCT. 13km』

続いて、雄大な掘割と曲線が印象的な南行き。

f:id:kanamiti:20190702165239j:plain

跨線橋より、圏央道南行きを望む。奥に見えるは愛川トンネル

内回りと外回りを分かつ緑地帯が徐々に広がり、やがてトンネルに吸い込まれていく。

道路のカーブを外側がら眺めると、どれだけ美しい事か。

 

写真に写る愛川トンネルは、産廃処分場を上下に避けた結果サグが生じた小倉山トンネルの、1本南側のトンネルだ。

f:id:kanamiti:20190702170117j:plain

トンネルの手前で、相模原市緑区から愛川町(あいかわ-まち)に入る

 圏央道、片側3車線 / 100km/h規格で作れば良かったのに…

 

続いて、橋の上の眺望。

f:id:kanamiti:20190702171636j:plain

跨線橋より、相模川方面(東側)を望む

自分が最も心惹かれたのは、実は橋自体の眺望だったり。相模川沿いの低地と、河岸段丘上の高地とで市街地が綺麗に二分されている光景は、お見事だと思う。

あと、空中へ向かって道路が伸びているのって凄く良い!


これだから、高側道の風景は侮れない。

 

車に戻って少し休憩し、今度はT字路を右に向かう。
続く

 

<次の記事>

相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第3回) - 神奈川発『みち』のブログ