相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第5回)
2019/06/30 実写、07/07 公開
※(第1回~第4回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
圏央道を潜り、再び右に折れた後、今度は上りの急坂を駆け上がる。以上前回のお話。
坂を上った、その先は、一体どうなっているのか…もしや、行き止まり…?
その先に待っていたのは、圏央道と同じレベル(高さ)に続く側道だった。
一応、広場の手前と同じアスファルト舗装が復活している。しかし、明らかに先の様子がおかしい気がする。
ん?写真の左に車止めが見えるような…
アスファルト舗装に変わる地点で左後ろを見ると、まだ新しそうな階段が佇んでいた。
距離も短いので、取り敢えず上へ行ってみる事にしよう。
上り始めてものの10秒で頂上到達である。
それは良いのだが、背後に道が見えないぞ?大丈夫か?
この手の階段は、大体『(ここでは高速道路建設に対する)公共補償』の名目で造られていると思われる。元の道路がどうであれ、元々の道を補完する位置にある一定の規格を以て設計されている。故に、元の道に対してハイパースペックとなってしまう例が全国で散見されるのだ。悲しいかな、この道もその一つだ。流石に、この時期に奥へ立ち入る気にはなれなかった
この道を辿れば、もしかしたら下界(右岸道路)へ出られるかも知れないが、今日は時間的な制約もあるので先へ進むとしよう。
嵐の前の静けさ
両側をフェンスに囲まれ、アスファルト舗装が復活した側道が、圏央道沿いに続いていた。しかし、路面には雑草がそこかしこに現れている。
ここは、車が疾走する高速道路の本線を至近距離で眺める事が出来る貴重なスポットである。しかし、先程車で走った"対岸"の側道とは比べ物にならない程痩せ細っており、行く先が明るくない事を予感させた。
何とかここまで持ちこたえたものの、下界に道を繋げるには至っていない…まだ確証は得られていないが、何かそんな気がするのである。
随分前から訳アリ道路のニオイがしていたが、いよいよそのニオイが充満してきた。この先にもう一波乱あるに違いない。
再びの大波乱
そんな怪しい直線道路を50mほど進むと、左側に一連の側道沿いでは5箇所目(転回広場の手前にも1箇所あったのだ)となる階段が現れた。
雰囲気や基本的な造りは5つ全ての階段において共通しており、今更特筆すべき点はない、そう思っていた。最初は。
だが、写真をよく見て欲しい。
階段の奥が見えないのは、本当に気のせいだろうか?
…もう一度見てみよう。
一連の道の本当の急勾配地獄が始まるのは、ここからだった…
【続く】
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