相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第7回)
2019/06/30 実写、07/09 公開
※(第1回~第6回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
急な階段を下ると、車止めの先に上り坂が続いていた。
今目の前に現れた道が何処へ続いているのか、実際にこの道を辿って確かめたいと思う。下り階段の後に上り坂しか無いのは不自然だ
実は、この坂も圏央道を潜る高側道に負けず劣らず急勾配である。
だが、外見が妙に近代的であるにも拘わらず路面が非常に散らかっており、所々に草まで生えている。生きた道として管理されている雰囲気がまるで感じ取れないのだ。
ん?左に脇道が見えるって?
確かに、一部分だけガードレールが途切れており、何やら細い道が見える。それどころか、よく見ると単管パイプで階段まで造られていた。もしかしたら、この道なら私を下界まで連れて行ってくれるかも知れないと一瞬思ったが、奥の様子が全く不明なので、また植生の少ない冬に再訪したい。
そんなささやかな分岐をスルーして進むと…。
どうやら、右にも道があるようだ。
もう少し進むと、どうやらそこが折り返し地点の様であるらしかった。
ここで、勘の良い方はとある事実にお気づきだろう。
それにしても、上に見えるこのガードレールの角度は何だろうか。
以上から推測できるのは、このカーブの勾配がいかに常識外れなのかという事…その一点に尽きる。
…!!
何だこの角度は!!
既にカーブが始まっているのに、上の道との比高はどう見ても1.5mを超えている。
カーブの外側ですら激坂と呼べるような勾配の中、内側は車道としての限界を遥かに超越していた。…というか単なるコンクリの斜面にしか見えない。
ストン…
仮にここを車が通行する場合、内側の車輪は50%を超える斜面を通行する事になる。外側との勾配差が著しいため、車でこのカーブを曲がるのは現実的でないと思われるが、果たしてどうだろうか。
そして、驚くべき最も内側の勾配は…
49度。
…49度。
勾配に換算すると、実に3桁となる115%を記録している。
…ここは、仮にも車道のカーブだ。直角二等辺の三角定規を超える勾配が有り得るのだろうか。幾らカーブの内側とは言え、ここまでの急勾配は見た事も聞いた事も無い。
しかし、実際にこの場所に存在したのである。角度計で、カーブの中央や外側の勾配も測ってみたい。
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【2020/10/29追記】
2020年3月の再訪問で実際に測定した所、画像の箇所は47°(107.2%)、車道の範疇では40.5°(85.4%)を記録している。
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それでは、カーブの先へ踏み出してみよう。
こちらも凄まじい勾配だ。カーブに差し掛かる前と比較すると、明らかにパワーアップした急坂が先へ続いている。
初めから、一般車の通行など想定されていない、本当に簡易的な道なのだろう。
一方で、相変わらず路面は散らかっているが、一応綺麗にはなっている。特に、枯葉の散らかり具合などは大幅に改善しているのだ。
以前より、車道っぽい雰囲気である。
更に登ると、路面が目に見えて綺麗になっている。この道は、確実に、起点へ向かって急速に歩みを進めている。そう感じられた。
そして、上り坂の先は、アッ…
あれ…
【続く】
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