相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第8回)

2019/06/30 実写、07/10 公開

※(第1回第7回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。

"謎の上り坂"の正体とは…!?

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上り坂の先には…

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見覚えのある風景、そう…

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あの分岐

ここは、先程下った階段(第5回第6回参照)の入口に他ならなかった。

 

即ち、この謎の上り坂は、階段を下る直前まで辿っていた高側道そのものである。

ここで、今一度側道と階段との位置関係を整理しよう。

側道に突き付けられた余りに悲しい現実

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"謎の側道"の全容は、こうなっていた

謎の側道は、

①コンクリ舗装が始まってから急カーブと急勾配を連続させ、

圏央道を潜って暫く進み、

③先程の凄まじい(ヘアピンカーブ付きの)急坂を駆け下った挙句、行き止まっていた。

 

簡素な姿になってまで先を、いや下界を目指そうとしていたのに、ここまで頑張ったのに、折角下れたと思ったら行き止まりなんて、余りにも悲しいじゃないか!

 

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行き止まり地点に達するまで、2度の規格ダウンと3度もの激坂を経験している側道
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その終わりは、たった一つの非情な車止めと、途中地点へ引き戻されるだけの階段だった

 

しかも、極め付けは

凄まじい(ヘアピンカーブ付きの)急坂を駆け下った挙句、行き止まっていた

という事実である。

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この時点で、自動車でこの道を走り切るのは絶望的

 

とにかく、最後の区間が作られた理由に関する謎が多いのだ。

 

探索後に残った謎

①何故、何処にも繋がらないのにわざわざ高速から離れる道が造られたのか

②何故、行き止まりまで下ったのに更に下る道が無いのか

③何故、行き止まりへ向かうルートが2通り出来たのか

 

行き止まりに関連しない謎としては、

④何故、最初の幅員減少地点から2つ目の幅員減少地点(転回場)までは比較的規格の高い舗装道路として整備されたのか

⑤そもそも、何故まるで道路構造令に準拠していない様な超急勾配・急カーブ・緩和曲線無視の道路が造られたのか

 

以上の疑問点が挙げられる。

 

次回、最終回。車デポ地点(転回場)まで戻り、第3回で見た2つの階段の先を目指す。そして、最後に、少しだけこれらの謎について考察しようと思う。

 

【続く】

 

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