日本一古いLED信号機は、徳島県警察本部の前にあった
2019/04/29 撮影、07/21 公開
2019年現在、日本で最も新しい信号機は「低コスト灯器」と呼ばれる信号機など複数ある。これらは、盛んに生産され、また全国で数を増やしている最中のものだ。
また、日本で最も古い現役の信号機は、愛知県の『卯坂』交差点に設置されている、ゼブラ板付き角型灯器であるといわれている。
それでは、日本で一番古いLED信号機は何処にあるだろうか
実は、日本で一番古いLED信号機は徳島県警察本部の前に設置されているというのだ。
しかも、ちゃんと全国初のLED信号機である旨も書いてあるという。
今から、その信号機を紹介しよう。
2019年4月29日、下道で3日掛けて鹿児島へ向かう途中の私は、問題の交差点へと降り立った。
日本一古いLED信号機は、この交差点に2基現存している。一つは、上図の黄丸の中。そして、二つ目は一つ目と向かい合う様に設置されていた(下図参照)。
正直、初見では25年も前に稼働を始めた信号機だと判別付きづらい。灯器本体の形や佇まいは、至って普通である。
しかし、以上2つの灯器には、現在普通に設置されているLED信号機とは違う、決定的な特徴があった。
それは、青信号の色とLEDの粒の数である。
下の写真は、ごく一般的なLED信号機の青灯火を拡大したものだ。
次に、今回紹介した日本初のLED信号機の拡大画像をお見せする。
どうやら、普通のLED信号と比べて、青白っぽいLEDが用いられているようだ。
写真で見るのも良いが、生で見た方がより分かりやすいと思う。
次に注目するべきは、LEDの粒の数。
灯火の中心を、何と15列ものLEDが取り囲んでいるではないか!
しかも、中央と外周の一部が空白になっている事が分かる。ネジの取り付けスペース確保の為に、敢えて空けられていると推測
なお、現代のLED信号機は、粒の数を減らした上で、それぞれのLEDに光を拡散するレンズの様なものが取り付けられている。
やはり、腐っても"日本初"。現代の信号機と同じLED信号機でも、最初期ならではの古っぽさが十分に感じられる灯器だ。
もし、徳島に出かける機会があれば、是非徳島県警察本部の前にあるこの信号機を撮りに訪ねてみてはどうだろうか。
場所はコチラ。
【完】