舞岡リサーチパークの何処にも繋がっていない謎の2車線道路(第3回)
2017/10 実写、2019/07/30 公開
※(第1回、第2回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
T字路を過ぎて振り返る。
舞岡リサーチパークの本体を貫く直線の下り坂が、まだ目と鼻の先に見える。
更に、ここで別の"所属企業(舞岡リサーチパークの)"の入口が、またしても現れた。
この事実は、少なくとも写真の地点まではこの道が頻繁に利用されている事実を示している。間違いなく、ここまでは現役なのだ。
しかし…
振り返ると、なんと今来た道の全幅を塞ぐガードレールが出現!
地図上で唐突に途切れている道路が、実際にプツンと途切れている姿を見ると、「オイオイ、本当にこれで良いのか」と思わず突っ込みたくなる気持ちにされる。
ネタ的には美味しいんだけどね。
尚、最後の最後まで、行き止まりを示す案内や看板類は、一切見かけなかった。
夜中に何も知らないでこの道を上ると、突然行き止まりが現れて慌てふためく羽目になりそうだ(苦笑)。
そして、ガードレールの向こう側では明らかに道の延長線上と思われる土地に樹木が立っているが、この先には本当に道が無いのだろうか。
…。
確かに、ガードレールの先には、続きとなる道がほぼ無い。
現在地から20m程先の、舗装が途切れる地点からは、未成道さえも造られていない様子だ。
しかし、舗装、歩道、街路樹、街灯の全てが、封鎖地点より10m程度奥まで造られていた事が分かった。しかも、それだけでは無い。
現役区間に残る横断歩道の予告(ダイヤマーク◇)が、廃道区間にまで残されていたのだ。
ここまで、現実に利用されている道路と廃道との距離感が近いというのも中々珍しいのでは無かろうか。
そして道は、一度は完成した状態を保ったまま、終点である茂みへと消えていた。
舗装の末端で横を向くと、つい100m手前まで曲がりなりにも"研究団地"に居たという事実を忘れさせる、横浜市内とは思えない長閑な景色が広がっていた。
次は、行き止まり地点まで車道と運命を共にした歩道へ足を踏み入れたいと思う。
車道ですらこの荒れ具合。歩道は、果たしてどうなっているのだろうか。
【続く】
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