群馬県『下之城町』交差点に残る、軽自動車の幅より大きい横幅1.7m超の巨大信号機
2019/07/28 撮影、08/03 公開
【追記】
※2019年12月に低コスト灯器に更新されたため、現存しない灯器です。
あなたは、群馬県高崎市の国道17号に、軽自動車の幅より大きい横幅1.7m超の巨大信号機が設置されているのをご存じだろうか。
拡大画像を一目見ただけでは、その大きさが分かり辛いかもしれない。
そこで、実際に軽自動車との比較画像を用意してみた。
※右の信号機が通常サイズです
この信号機が設置されているのは、群馬県高崎市の『下之城町』交差点である。
国道17号が高崎線・八高線を跨ぐ跨線橋の東側に位置している。
この信号機の最大の特徴は、やはりその大きさだ。
信号機のキングとでも呼べるような、堂々とした風貌。
灯火の直径は450mm。
通常の信号機では300mmなので、その1.5倍の大きさにあたる。面積ベースでは2.25倍だ
450mmという大きさは、通常、高速道路のトンネル用信号などに使用される。
高速道路に設置されている信号機が一般道に設置されているのだから、インパクトは十分だ。
一方で、それだけ大きいと、当然ながら重量も増える。
先程の比較画像で出した通常サイズの信号機ですら、矢印を除いて30kgほどの重量である。この灯器に至っては、50kg以上、いやそれ以上の重量である事も考えられるだろう。
これだけの重量を支えるのに、特別に2本のアームを利用したスペシャル仕様となっているのだ。
この組み合わせが、『下之城町』交差点では何と3セットも見る事が可能である。
現在、450mm灯器は設置の手間やコストなどの問題や、LED信号の視認性向上によって灯火が見えやすくなった等の理由から製造されておらず、450mm灯器は全国で徐々に数を減らしている。
下之城町交差点を擁する群馬県では、以前は450mm灯器が他にも数か所存在していたが、現在は3灯(青・黄・赤)のみや、矢印のみを合わせて残り3箇所にまで減少した。
残りは、藤岡市『藤の丘トンネル西側』交差点と、前橋市『新前橋駅前』交差点の2箇所
しかも、下之城町交差点の450mm灯器にも、今夏には更新の魔の手が及ぶと言われている。つまり、近いうちに撤去されて低コスト灯器に置き換わってしまうのだ。
尚、低コスト灯器(レンズ直径250mm)と450mm灯器では、同じ公道に設置されている信号機にも拘わらずレンズの面積が3.24倍も違うのだから驚く。
近隣の都県で450mm灯器が見られるのは、長野県のみ。
群馬県内でビッグサイズの3位灯と矢印が揃った信号が見られるのは今のうちなので、是非撤去される前に見物してみてはいかがだろうか。
【完】