第三京浜の下を走る、市道なのに妙に立派な4車線道路(第1回)

2019/08/10 実写、09/03 公開

 

第三京浜は、南関東民なら知らない人は少ないであろう、横浜市保土ヶ谷区横浜新道と東京都世田谷区の環状8号を結ぶ、(ほぼ)片側3車線・80km/h規制の有料道路である。一般有料道路ではあるが、高速道路並みの規格と快適さで、直線的に両道路を結ぶことから利便性が高い道路だ。制限速度低め & 料金は値上げされたけど

 

そんな第三京浜の一部区間で、橋脚の間を市道なのに妙に立派な4車線道路が並走している事をご存じだろうか。

 

今回紹介する区間を下図に示した。

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第三京浜の高架下スペースを利用して造られた道路

 

周辺道路はその殆どが貧弱な2車線道路対面2車線=片側1車線道路のことで、中には150万都市に見合わない、周辺の市道と大差無い規格の貧弱な2車線の国道さえ走っている。

しかし、そんな中にあってこの市道は立派である。

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上下線分離、側道付きの直線的な片側2車線道路で、周辺道路との交差も少なく、南武線との交差地点には豪華なアンダーパスさえ造られている。同じく高架下の産業道路(神奈川県道6号)には今年3月まで踏切があったと言うのに…

 

しかし…、である。

確かに立派な道路なのだが、結んでいる地点が微妙なのだ。

横浜までずっと第三京浜に沿う訳でも無ければ、多摩川を越すわけでもない。距離も2km台と短い。

 

第三京浜の下にスペースが余ったため道路を作ってみたら、予想以上に豪華な道路が出来てしまった、少なくともこの道の計画段階ではそんな流れがあった気がする。その為か、この道は幹線国道並みの立派な4車線道路にも拘わらず市道と云う立場に甘んじている。今の時代は高速道路沿いにこんな中途半端な4車線道路は造らない気がする(苦笑)

 

当レポートでは、そんな不思議な立ち位置の市道を実走した。

 

いざ実走

<2019/08/10 15:40>

現在地は、今回紹介区間の南端、千年第三下交差点の西側である。

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正面に見えるは第三京浜

画像奥、第三京浜下の信号交差点を左折すると今回紹介区間に突入する。

 

因みに、これから向かう道は、ただ単に『第三京浜(方面)』とだけ案内されている。

 

が、交差点を左折する前に、何やら気になる標識が。

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超常的な道路標識

指定方向外進行禁止の異形バージョン(通称:異形矢印)が登場!

これは異形矢印標識の中でもかなり特異なタイプ。かなり貴重な部類だ。

異形矢印標識については、いずれ機会を設けて記事化したいと思う

 

何が何やら分からないと思うが、今回紹介区間に入るには、標識に描かれた一番下の矢印の方向へ進む必要がある。初見殺しの交差点だ。異形矢印標識の記事で、この交差点の構造まで触れたいと思う

すると…

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特な道路風景を持った4車線道路が、幕を開ける…

 

続く