帷子川の源流のその先へ(導入編)
【2022/2/19 探索 / 2022/2/19公開】
帷子川(かたびらがわ)は、横浜市旭区上川井町に源を発し、旭区・保土ヶ谷区・西区などの市街地を流れ、横浜港の近くへ注ぐ延長17.3kmの二級河川。
この川の流域は坂の多い横浜の住宅街を象徴し、横浜駅方面から日産グローバルギャラリーへ渡るはまみらいウォークもこの川を跨いでいるなど、横浜の街と深い関わりがある川です。また、難読の河川名として地理好きの方には有名かも知れません。
水源付近は下段:地下水路、上段:プロムナードの二重構造となっており、手入れが行き届いていて多くの人々に親しまれています。
まずは水源地を見ていきましょう。
ここが帷子川の水源地。漬物石のような石から、水が湧き出ていました。
この土地については全く触れられていない源流地の看板。
階段があり、川沿いの遊歩道から上の道へ出られます。
かつての水源は若葉台団地の造成により失われ、現在の起点はこの場所とされている…
筈でした。
あれれ、水源の先に水路が!??!?!!?
こんな筈はない、ここで過去の航空写真と見比べねば…
写真は、若葉台団地が造成される遥か前の1947年のもの。どうやら、田んぼは川に沿って細長く分布していたようです。
昔は、この地点で谷が2方向に分岐していた様子が分かります。
これらの谷戸の地形の大部分は既に失われていますが、現在の水源から西へ伸びている谷戸の主である水路が地上に現存しているようでした。
川の源流へ遡ったブログ記事は多数存在し、かのはまれぽも記事化しているほど。
しかし、この地点より先を探索している記事がかなり限られており、探検心がくすぐられました。(水道の三保幹線の用地を歩いてみたい事も理由の一つ)
今回は、そんな有名な川の意外と知られていない本当の源流を探索します。
道にまつわる面白い発見も?
(続く)