相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第8回)
2019/06/30 実写、07/10 公開
※(第1回~第7回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
"謎の上り坂"の正体とは…!?
上り坂の先には…
見覚えのある風景、そう…
ここは、先程下った階段(第5回、第6回参照)の入口に他ならなかった。
即ち、この謎の上り坂は、階段を下る直前まで辿っていた高側道そのものである。
ここで、今一度側道と階段との位置関係を整理しよう。
側道に突き付けられた余りに悲しい現実
謎の側道は、
①コンクリ舗装が始まってから急カーブと急勾配を連続させ、
②圏央道を潜って暫く進み、
③先程の凄まじい(ヘアピンカーブ付きの)急坂を駆け下った挙句、行き止まっていた。
簡素な姿になってまで先を、いや下界を目指そうとしていたのに、ここまで頑張ったのに、折角下れたと思ったら行き止まりなんて、余りにも悲しいじゃないか!
しかも、極め付けは
「凄まじい(ヘアピンカーブ付きの)急坂を駆け下った挙句、行き止まっていた」
という事実である。
とにかく、最後の区間が作られた理由に関する謎が多いのだ。
探索後に残った謎
①何故、何処にも繋がらないのにわざわざ高速から離れる道が造られたのか
②何故、行き止まりまで下ったのに更に下る道が無いのか
③何故、行き止まりへ向かうルートが2通り出来たのか
行き止まりに関連しない謎としては、
④何故、最初の幅員減少地点から2つ目の幅員減少地点(転回場)までは比較的規格の高い舗装道路として整備されたのか
⑤そもそも、何故まるで道路構造令に準拠していない様な超急勾配・急カーブ・緩和曲線無視の道路が造られたのか
以上の疑問点が挙げられる。
次回、最終回。車デポ地点(転回場)まで戻り、第3回で見た2つの階段の先を目指す。そして、最後に、少しだけこれらの謎について考察しようと思う。
【続く】
<次の記事>
相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(最終回) - 神奈川発『みち』のブログ
相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第7回)
2019/06/30 実写、07/09 公開
※(第1回~第6回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
急な階段を下ると、車止めの先に上り坂が続いていた。
今目の前に現れた道が何処へ続いているのか、実際にこの道を辿って確かめたいと思う。下り階段の後に上り坂しか無いのは不自然だ
実は、この坂も圏央道を潜る高側道に負けず劣らず急勾配である。
だが、外見が妙に近代的であるにも拘わらず路面が非常に散らかっており、所々に草まで生えている。生きた道として管理されている雰囲気がまるで感じ取れないのだ。
ん?左に脇道が見えるって?
確かに、一部分だけガードレールが途切れており、何やら細い道が見える。それどころか、よく見ると単管パイプで階段まで造られていた。もしかしたら、この道なら私を下界まで連れて行ってくれるかも知れないと一瞬思ったが、奥の様子が全く不明なので、また植生の少ない冬に再訪したい。
そんなささやかな分岐をスルーして進むと…。
どうやら、右にも道があるようだ。
もう少し進むと、どうやらそこが折り返し地点の様であるらしかった。
ここで、勘の良い方はとある事実にお気づきだろう。
それにしても、上に見えるこのガードレールの角度は何だろうか。
以上から推測できるのは、このカーブの勾配がいかに常識外れなのかという事…その一点に尽きる。
…!!
何だこの角度は!!
既にカーブが始まっているのに、上の道との比高はどう見ても1.5mを超えている。
カーブの外側ですら激坂と呼べるような勾配の中、内側は車道としての限界を遥かに超越していた。…というか単なるコンクリの斜面にしか見えない。
ストン…
仮にここを車が通行する場合、内側の車輪は50%を超える斜面を通行する事になる。外側との勾配差が著しいため、車でこのカーブを曲がるのは現実的でないと思われるが、果たしてどうだろうか。
そして、驚くべき最も内側の勾配は…
49度。
…49度。
勾配に換算すると、実に3桁となる115%を記録している。
…ここは、仮にも車道のカーブだ。直角二等辺の三角定規を超える勾配が有り得るのだろうか。幾らカーブの内側とは言え、ここまでの急勾配は見た事も聞いた事も無い。
しかし、実際にこの場所に存在したのである。角度計で、カーブの中央や外側の勾配も測ってみたい。
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【2020/10/29追記】
2020年3月の再訪問で実際に測定した所、画像の箇所は47°(107.2%)、車道の範疇では40.5°(85.4%)を記録している。
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それでは、カーブの先へ踏み出してみよう。
こちらも凄まじい勾配だ。カーブに差し掛かる前と比較すると、明らかにパワーアップした急坂が先へ続いている。
初めから、一般車の通行など想定されていない、本当に簡易的な道なのだろう。
一方で、相変わらず路面は散らかっているが、一応綺麗にはなっている。特に、枯葉の散らかり具合などは大幅に改善しているのだ。
以前より、車道っぽい雰囲気である。
更に登ると、路面が目に見えて綺麗になっている。この道は、確実に、起点へ向かって急速に歩みを進めている。そう感じられた。
そして、上り坂の先は、アッ…
あれ…
【続く】
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相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第6回)
2019/06/30 実写、07/08 公開
※(第1回~第5回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
ここで、一度位置関係を整理しよう。
今回は、この先が見えない階段(上図の緑線)を行く。
大袈裟ではなく、本当に先の様子が分からない。何事もなく下れるのか、藪に埋もれるのか。
しかし、方角的にはほぼ真東に向かっていると思われる。恐らく、階段を下りきった先は、先程の階段を上った先と同じように獣道へ接続し、その後下界へ下っているのだろう。
今回も、階段が途切れるまで進んでみる事にした。
いきなり、急である。途中で勾配が変わる時点で、只物ではない
正面写真だけでは、その勾配の凄まじさが分かり辛いかも知れないので、横を向いて撮影した写真もお見せしよう。
写真が少し傾いているが、手摺とその支柱の交差角度から算出した階段の勾配は、実に86.9%(41度)を示している。
86.9%の階段とは、どれほど急であるか。
国土交通省が公開しているPDF(https://www.mlit.go.jp/road/sign/kijyun/pdf/19780322rittaioudann.pdf)内の「2-7. 昇降方式」の項目に、歩道橋に設けられる階段の勾配についての記述がある。曰く、
階段の勾配は 50%を標準とし、斜路および斜路付階段の勾配は、それぞれ 12%、25%をこえてはならない。
あくまで歩道橋に設けられる階段のデータであるから、通常の斜面に設置される階段とは基準が異なる可能性もあるが、仮に同じだとすると斜路(スロープ)付きの階段の3.5倍、そうでない階段と比べても1.7倍程急である。
途中で勾配が大きく変化し、しかも基準値の1.7倍も急な現代チックの階段…
外見は今風でも、中身は侮れなかった。
そんな階段は、途中で踊り場を挟み、少し右に折れてなお下る。
後は、階段の終点まで一直線だった。
そして、意外なことに、どうやら車道と合流するようである。
いや、車道では無いのかも知れない。
少なくとも、車道級の幅を持った道である。
下り切ってから判明した。
この車道らしき道は、階段にぶち当たって途切れているのである。
また、この道が少し上っている事が分かるだろう。(写真は振り返って撮影)
また、柵は一切途切れておらず、柵の外側も私有地であり通り抜けられる雰囲気では無かった。
即ち、今下ってきた階段と上り坂の車道らしき道を除いては、この地点から脱せそうな道は見当たらなかったのである。
…。
私は何だか嫌な予感がしたが、目の前に道が続いている以上、今はこの足元に現れた車道を進む他はない。
やがて、この一連の道に隠されたあまりに悲しい現実が見えてくる。
【続く】
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相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第7回) - 神奈川発『みち』のブログ
相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第5回)
2019/06/30 実写、07/07 公開
※(第1回~第4回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
圏央道を潜り、再び右に折れた後、今度は上りの急坂を駆け上がる。以上前回のお話。
坂を上った、その先は、一体どうなっているのか…もしや、行き止まり…?
その先に待っていたのは、圏央道と同じレベル(高さ)に続く側道だった。
一応、広場の手前と同じアスファルト舗装が復活している。しかし、明らかに先の様子がおかしい気がする。
ん?写真の左に車止めが見えるような…
アスファルト舗装に変わる地点で左後ろを見ると、まだ新しそうな階段が佇んでいた。
距離も短いので、取り敢えず上へ行ってみる事にしよう。
上り始めてものの10秒で頂上到達である。
それは良いのだが、背後に道が見えないぞ?大丈夫か?
この手の階段は、大体『(ここでは高速道路建設に対する)公共補償』の名目で造られていると思われる。元の道路がどうであれ、元々の道を補完する位置にある一定の規格を以て設計されている。故に、元の道に対してハイパースペックとなってしまう例が全国で散見されるのだ。悲しいかな、この道もその一つだ。流石に、この時期に奥へ立ち入る気にはなれなかった
この道を辿れば、もしかしたら下界(右岸道路)へ出られるかも知れないが、今日は時間的な制約もあるので先へ進むとしよう。
嵐の前の静けさ
両側をフェンスに囲まれ、アスファルト舗装が復活した側道が、圏央道沿いに続いていた。しかし、路面には雑草がそこかしこに現れている。
ここは、車が疾走する高速道路の本線を至近距離で眺める事が出来る貴重なスポットである。しかし、先程車で走った"対岸"の側道とは比べ物にならない程痩せ細っており、行く先が明るくない事を予感させた。
何とかここまで持ちこたえたものの、下界に道を繋げるには至っていない…まだ確証は得られていないが、何かそんな気がするのである。
随分前から訳アリ道路のニオイがしていたが、いよいよそのニオイが充満してきた。この先にもう一波乱あるに違いない。
再びの大波乱
そんな怪しい直線道路を50mほど進むと、左側に一連の側道沿いでは5箇所目(転回広場の手前にも1箇所あったのだ)となる階段が現れた。
雰囲気や基本的な造りは5つ全ての階段において共通しており、今更特筆すべき点はない、そう思っていた。最初は。
だが、写真をよく見て欲しい。
階段の奥が見えないのは、本当に気のせいだろうか?
…もう一度見てみよう。
一連の道の本当の急勾配地獄が始まるのは、ここからだった…
【続く】
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相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第4回)
2019/06/30 実写、07/06 公開
※(第1回、第2回、第3回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
ここで終わりのはずだったのに…
広場の先には、地図にないコンクリ舗装の下り坂が!
方角的には、これまでの側道を踏襲している。北向きだ。
しかし、初っ端からかなり急である。勾配30%はあろうかという激坂だ。
先程までと比べ、見るからに急ごしらえで簡易的な設計で建設された様に見える。
見た目は車道だが、これは一般的な車道としての役割を殆ど想定されていないのではないか。
高速の関連施設であるから、最初からこの規格で設計されている筈。即ち、最初から利用者数をほぼゼロと見込んでいたのだろう。立地が立地なだけに、致し方無い気がする。
さて、いきなり激坂で始まった道は、勾配を維持しつつ、右カーブで圏央道の直下へ。
カーブを曲がる私を、この道は更なる衝撃的な光景を用意して待ち構えていた。
ストン、ストン。
『緩和曲線?何それ美味しいの?』と言わんばかりの急激な勾配の変化が、立て続けに2回も連続していた。
言葉にすると素っ気ないが、これを現地で見ると、余りにおかしな道路風景に驚きの声を隠し切れなくなるだろう。実際に、私も思いっきり声が漏れた。
言葉は悪いが、この道はクレイジーである(褒め言葉)。
道路の線形だけ見ると、モータリゼーションが始まる前、自動車の通行など想定されていない時代に設計した風にしか見えない。しかし、まだ真新しいガードレール、舗装、側溝に代表される道路附属物は非常に現代的で、明らかにミスマッチの様相を呈している。しかも、頭上にあるのが日本を代表する道、高速道路であるから尚更だ。
そんなギャップが、私は好きだ。
さて、圏央道の直下を潜ると、直角カーブで南を向く。
そして、こちら側も…
もう、分かっていた。
この道は今、無敵モードだ。何でもアリである。
真新しい擁壁とのミスマッチが印象的な激坂だが、この道にとっては最早普通である。何もかも受け入れていくしかない。
さて、この坂の向こうには、何が待っているのか。
この先は、次回へのお楽しみ。
【続く】
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神奈川県道603号バイパスが今月16日開通との事で、工事中当時の写真をば
2019/03/14 実写、07/05 公開
国家規模の道路建設事業が行われるとき、周辺の道路整備も一緒にやってしまおうというのは良くある話。
新東名伊勢原北IC周辺では、神奈川県道603号バイパス建設が新東名建設と同時並行で進められている。
その全容は、概ね以下の通りだ。
曲がりくねった県道603号の現経路を短絡するべく作られた、直線的な4車線のバイパス。本当はもっと壮大な道路計画の一部なのだけれど、ここでは割愛させていただく
果たして自分が生きているうちに出来るか…と思っていたら、新東名の建設と共に意外と早く進捗したのである。
そして、数日前に以下のリリースが。
県道603号(上粕屋厚木) 石倉橋交差点~新設交差点(日向薬師入口交差点) 1.2km 令和元年7月16日(火)午後3時開通! http://www.pref.kanagawa.jp/docs/rt3/cnt/f645/documents/603_kaitsu.pdf
現地調査やTwitterで、結構建設が進んでいるなとは思ったが、まさかもう開通に漕ぎ付けるとは。
但し、今回開通するのは南西側の一部区間である。
伊勢原北ICの入口と直接接続する区間だが、ICより早く完成したみたい。
そこで、今日は開通区間の建設中の様子を足早に紹介したいと思う。
2019/3/14時点で、概ね道路の骨格は出来上がっていた。
当時の道路の完成度を考慮すると少々気が早い気もするが、既に信号機や駐車禁止の道路標識まで設置されていた。
日向薬師入口交差点より東側の開通は、まだ当分待つ必要がある。
次に、途中の交差点。
こちらは訪問当時舗装工事中であった為、交差点に立ち入る事は出来なかった。
最後に、石倉橋交差点。
交差点自体は、ほぼ出来上がっていた。ここを南北に走る県道611号の改良は未完であったが
3交差点とも、既に信号機と道路標識が設置されており、一部路盤が未完成だったものの、今年度中に開通しそうな雰囲気が漂っていた。当時、立入禁止等の標示は一切無し
この道路に限らずですけど、完成したてで車の居ない開通直前の道路って良いですよね。何回見ても飽きないし。
次に伊勢原に行く機会があったら、一度走ってみたいと思います。
【完】
相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第3回)
2019/06/30 実写、07/04 公開
※(第1回、第2回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
第1回で登場したT字路に戻ってきた。
今度は、T字路を右に向かうことにしたい。
方向的には、圏央道と完全に並走する形だ。
Google マップ上では、右の道もT字路から700m程度で途切れる様子。
引き返すのは容易でないかも知れないが、今回はこの側道を極めるつもりである。
行き止まりまで行ってみなければ意味が無い。
よって、進むことにした。
右の道を進んでいくと、道の左側に何やら謎の広い敷地が…。
この敷地は何だろうか。その手掛かりは、敷地内に見つかった。
左下の看板(林地開発行為許可票)では、"開発行為の目的"を『盛土造成・土石等の採取』とある。
立地を考えると、圏央道の建設によって発生した残土を処分するための敷地だろうか?
現地にはこれ以上の手掛かりを発見できず、確固とした情報は得られなかった。
T字路から300m。葉山処分場の横を過ぎようとする頃、道はいよいよ怪しさを醸し出してくる。
果たして、皆様はお気づきだろうか?
右側……
行き止まりへのカウントダウン
植生に隠された看板。
その内容は極めてシンプルだが、この先の通り抜けが絶望的であることは容易に想像がつく。
そして、幅員減少。
植生も道を侵食し、より一層「怪しさ」を引き立てている。
この幅を見ると、まるで昭和の高速道路の側道みたいだ。
今、横にいる圏央道は2010年代になって開通した「現代の高速」だが、そんな最近の高速道路にも怪しい高側道が生み出されている事は私にとってカルチャーショックであり、かなり驚いた。
ここから、道の両側に立つフェンスに挟まれつつ、地図で示された350m先の"終点"まで進んでいく。
行き止まり…?
見えて来た。
アスファルト舗装が途絶え、一目で車道の行き止まりと分かる。
あそこが、この側道の終点とみて間違いないだろう。ここから見える圏央道が美しすぎる…
この広場からは、2つの階段が伸びていた。
左側の階段は、植生が両側から侵食しており、見るからに不審な雰囲気だ。右も、少し下った所で同様に植生によって幅を狭められている。
だが、双方とも圏央道と同時に建設された階段である。従って階段自体の作りは非常に近代的で、町の中に存在したとしても全く違和感は無いであろう。
こんな階段が、山の中に幾つも存在するのだから面白い。
ところで…、
本当に……、
道、終わってる?
あれま、何じゃこの道は?!
【続く】
<次の記事>
相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第2回)
2019/06/30 実写、07/03 公開
※(第1回)の続きですので、第1回を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
今のところは、特に怪しそうな様子はない。
まずは、奥のカーブミラーの辺りまで進むことにしよう。そうすれば、何か見えてくるかも知れない。改めて言うが、今のところは、特に怪しそうな様子はない。
少し道路脇の植生が多いのは気になるが。
幅を変えぬまま途中から上り坂に転じ、カーブを交えながら進むこと約300m。
私は、難なく黄丸の地点に辿り着いた。
右岸道路からは、約500mの地点であった。
ここで側道は右へ進路を変え、圏央道から少し離れるものの道幅を変えぬまま続いているという目論見であった。
が…!!
唐突なる終焉
ゲート!!
何処かへ続いているように思えた南行きの側道は、黄丸の地点で右にカーブし、最初の写真の視界から消えたと同時に、唐突に封鎖されていたのである。
先程のカーブミラーは、私のような道路趣味者を奥へと誘い込む巧妙な罠だったに違いない。
ゲートの先は私有地の様だ。
『…こいつ(ここの側道)は策士だ。中々やりおる。。』
この時、調査前から高かったこの道への期待は、更に高まる事になる。
何というタイミングなんだ…
そして、後に調査する北行きの側道は、この比ではない激熱な展開を見せてくれる事になる。
…え?上の写真の左側にも何か見えるって?
確かに何やらスペースがあるな…
しかし、こちらも封鎖されていた。残念…
橋の上からの眺め
行く末が気になっていた2方向の側道のうち片方が瞬殺され、不意打ちを食らった気分のままT字路へ。
しかし、この跨線橋、見た目の簡素さとは裏腹に、かなり優れた眺望を見せてくれる。
ダイナミックなカーブを描きつつ、山の斜面を緩やかに上っていく。開放的な風景だ。右側の低地は相模川で、対岸の河岸段丘には市街地が立地している。
内回りと外回りを分かつ緑地帯が徐々に広がり、やがてトンネルに吸い込まれていく。
道路のカーブを外側がら眺めると、どれだけ美しい事か。
写真に写る愛川トンネルは、産廃処分場を上下に避けた結果サグが生じた小倉山トンネルの、1本南側のトンネルだ。
圏央道、片側3車線 / 100km/h規格で作れば良かったのに…
続いて、橋の上の眺望。
自分が最も心惹かれたのは、実は橋自体の眺望だったり。相模川沿いの低地と、河岸段丘上の高地とで市街地が綺麗に二分されている光景は、お見事だと思う。
あと、空中へ向かって道路が伸びているのって凄く良い!
これだから、高側道の風景は侮れない。
車に戻って少し休憩し、今度はT字路を右に向かう。
【続く】
<次の記事>
相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第1回)
2019/06/30 実写、07/02公開
相模川右岸道路(以下、右岸道路とする)は信号が少なく、非常に良く流れるため城山方面へ行くのに良く利用するが、右岸道路に接続する道路は(幹線道路を除いて)ほぼ通り抜け不可なので、右岸道路を外れて近隣の道路を探検する機会は少ない。
そこで、普段は見捨てられる事の多い周辺道路へ、今回は敢えて焦点を合わせてみる事にしたい。
神奈川県道54号との交点(高田橋)から右岸道路を700m程北上すると、左に行先不明な少し広い道が現れる。
ここを左に曲がる。方向的には圏央道に向かっている。と言うか、以前は圏央道の工事用道路として利用されていた気がする。
左に曲がると、いきなりグイグイと登っていき、150m程で圏央道を跨ぐ跨道橋(こどうきょう)へ。
右岸道路もこの付近では少し登っているためか、右岸道路からほんの少し登っただけなのに良い景色!
橋が終わると同時に突き当たりとなる。
左右ともに、これまでの道と遜色ない幅の道路が続いている。
この幅の道がどこかで繋がっている記憶は無かったが、これだけ幅の広い道路が二方向に続いているというのは衝撃的だ。
もしや、本当は山の向こうにでも繋がっているのだろうか!?
「訳アリ道路」の臭いがプンプン…
さて、どちらへ進むか。
正直、橋の上の風景も捨て切れないけど(笑)
だが、ここでは、私の心の中では、道の続く先が見たいという欲求が打ち勝った。橋からの風景をじっくり見るのは、少なくとも、片方の行く先を見届けてからにしよう…
そう思い、橋を後にして、まずは左方向へ向かった。
【続く】
<次の記事>
初めてはてなブログに記事を書いてみた
12月にYahoo!ブログが閉鎖されますが、移行先はどのブログを選びましたか?
私は、はてなブログはアカデミックな記事が多く、しっかりしているとの記事を見つけ、新しくブログを作るならここにが良いのかなと思った次第であります。
7月に移転ツールが公開された後、当ブログに移転予定です。
今後とも変わらぬ御愛顧を賜りますようお願いいたします。
初めて見出しを使ってみるテスト
さて、私は幼い頃から道路好き…もとい道路愛好家です(笑)
道路Dayで講演をさせて頂く機会があり、その際にのがなあつし(https://www.roadjapan.info/)様から頂いた称号です。
まだまだ知識は浅はかですが、大学で交通について本格的に勉強している最中なので、いつか交通工学のお話でも出来ればなと思います。
それまでは、自分の好きな道路 / 道路標識 / 交通信号機云々について語っていくつもりです。
現在制作中のHPもありますが、公開(時期未定)までは、HP用のネタを当ブログで放出していきます。…そうすればHPの記事もこっちから取ってくる事も出来ますし(苦笑)
他にも、旅の記録や、自分が興味を持った記事やら物品についてもたまに書くかもしれませんね。
あっ、普段はTwitterで活動しています→https://twitter.com/road0724day
色々と一新します
ブログのデザインも、ブログ名も一新します。
移転前のブログはこちら → https://blogs.yahoo.co.jp/rai_24_sets0805w
見た目は本当に変わります。メインが寒色じゃないのは大きい
しかし、道路ネタを中心に据えて記事を書くという当ブログのスタイルは、多分そうそう変わりません(笑)
もう一つ、気になるテンプレートがあるので、デザインは再び変わるかも知れませんが。
ごにょごにょごにょごにょ
Yahoo! ブログも、雰囲気は好きだったんですけど…残念です。元々、Yahoo!アカウントは持っていたので、ブログ開設に当たる障壁が一番低いのがありました。しかし、ジオシティーズもブログも閉鎖されるとなれば、流石に変えるしか…
デザイン的に、他社に追いつけなかったのでしょうか。
他のブログサービスは、新たにIDを取得する必要があったため、わざわざ乗り換える必要が今まで無かったのです。
しかし、先程このブログを開設した所、およそ1年前にはてなIDを取得していた事が発覚(笑) 恐らく同趣味の方が開設したブログにコメントするのが目的だったのでしょうね。…ん? アカウント忘れているという事はコメントしていなんじゃ? …その通りです…
これからは、正式にはてなIDを使っていく事になります。ツールバーが2行になっていますが、上の方は使い方が良く分かりません(苦笑) 解説見ないとな。
あと、HTML編集が気軽に行えるのは便利! 見出しをカスタマイズしました。
さて、これからどうなることやら。
移転前のブログはこちら → https://blogs.yahoo.co.jp/rai_24_sets0805w
普段はTwitterで活動しています→https://twitter.com/road0724day
(完)