相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第4回)
2019/06/30 実写、07/06 公開
※(第1回、第2回、第3回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
ここで終わりのはずだったのに…
広場の先には、地図にないコンクリ舗装の下り坂が!
方角的には、これまでの側道を踏襲している。北向きだ。
しかし、初っ端からかなり急である。勾配30%はあろうかという激坂だ。
先程までと比べ、見るからに急ごしらえで簡易的な設計で建設された様に見える。
見た目は車道だが、これは一般的な車道としての役割を殆ど想定されていないのではないか。
高速の関連施設であるから、最初からこの規格で設計されている筈。即ち、最初から利用者数をほぼゼロと見込んでいたのだろう。立地が立地なだけに、致し方無い気がする。
さて、いきなり激坂で始まった道は、勾配を維持しつつ、右カーブで圏央道の直下へ。
カーブを曲がる私を、この道は更なる衝撃的な光景を用意して待ち構えていた。
ストン、ストン。
『緩和曲線?何それ美味しいの?』と言わんばかりの急激な勾配の変化が、立て続けに2回も連続していた。
言葉にすると素っ気ないが、これを現地で見ると、余りにおかしな道路風景に驚きの声を隠し切れなくなるだろう。実際に、私も思いっきり声が漏れた。
言葉は悪いが、この道はクレイジーである(褒め言葉)。
道路の線形だけ見ると、モータリゼーションが始まる前、自動車の通行など想定されていない時代に設計した風にしか見えない。しかし、まだ真新しいガードレール、舗装、側溝に代表される道路附属物は非常に現代的で、明らかにミスマッチの様相を呈している。しかも、頭上にあるのが日本を代表する道、高速道路であるから尚更だ。
そんなギャップが、私は好きだ。
さて、圏央道の直下を潜ると、直角カーブで南を向く。
そして、こちら側も…
もう、分かっていた。
この道は今、無敵モードだ。何でもアリである。
真新しい擁壁とのミスマッチが印象的な激坂だが、この道にとっては最早普通である。何もかも受け入れていくしかない。
さて、この坂の向こうには、何が待っているのか。
この先は、次回へのお楽しみ。
【続く】
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