相模原市緑区葉山島の行き止まり高側道(第3回)
2019/06/30 実写、07/04 公開
※(第1回、第2回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
第1回で登場したT字路に戻ってきた。
今度は、T字路を右に向かうことにしたい。
方向的には、圏央道と完全に並走する形だ。
Google マップ上では、右の道もT字路から700m程度で途切れる様子。
引き返すのは容易でないかも知れないが、今回はこの側道を極めるつもりである。
行き止まりまで行ってみなければ意味が無い。
よって、進むことにした。
右の道を進んでいくと、道の左側に何やら謎の広い敷地が…。
この敷地は何だろうか。その手掛かりは、敷地内に見つかった。
左下の看板(林地開発行為許可票)では、"開発行為の目的"を『盛土造成・土石等の採取』とある。
立地を考えると、圏央道の建設によって発生した残土を処分するための敷地だろうか?
現地にはこれ以上の手掛かりを発見できず、確固とした情報は得られなかった。
T字路から300m。葉山処分場の横を過ぎようとする頃、道はいよいよ怪しさを醸し出してくる。
果たして、皆様はお気づきだろうか?
右側……
行き止まりへのカウントダウン
植生に隠された看板。
その内容は極めてシンプルだが、この先の通り抜けが絶望的であることは容易に想像がつく。
そして、幅員減少。
植生も道を侵食し、より一層「怪しさ」を引き立てている。
この幅を見ると、まるで昭和の高速道路の側道みたいだ。
今、横にいる圏央道は2010年代になって開通した「現代の高速」だが、そんな最近の高速道路にも怪しい高側道が生み出されている事は私にとってカルチャーショックであり、かなり驚いた。
ここから、道の両側に立つフェンスに挟まれつつ、地図で示された350m先の"終点"まで進んでいく。
行き止まり…?
見えて来た。
アスファルト舗装が途絶え、一目で車道の行き止まりと分かる。
あそこが、この側道の終点とみて間違いないだろう。ここから見える圏央道が美しすぎる…
この広場からは、2つの階段が伸びていた。
左側の階段は、植生が両側から侵食しており、見るからに不審な雰囲気だ。右も、少し下った所で同様に植生によって幅を狭められている。
だが、双方とも圏央道と同時に建設された階段である。従って階段自体の作りは非常に近代的で、町の中に存在したとしても全く違和感は無いであろう。
こんな階段が、山の中に幾つも存在するのだから面白い。
ところで…、
本当に……、
道、終わってる?
あれま、何じゃこの道は?!
【続く】
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