日本と他国の信号機の比較
普段、街でよく見かける交通信号機。しかし、そんな信号機一つをとっても、国ごとに事情が異なり、一緒くたに考える事は事実上不可能である。
日本では、信号の現示は「青→黄→赤→青」の順に変化するが、ヨーロッパには、赤と青の間に黄色信号をもう一度挟む国が多い。信号が青に切り替わる際に表示される黄色信号の主な意義は、ドライバーに発進準備を促すことにある。日本ではAT車の普及率が高く、発進に時間を要さないが、欧米諸国では発進に時間の掛かるMT車の普及率が比較的高い国が多い事も、黄色信号の意義をより確かなものにしている要因の一つであろう。
信号のサイクル長も、各国によって違いがある。サイクル長とは、信号の現示が「青→黄→赤→青」へと一周する時間の長さを指す。全体的に、日本の信号交差点のサイクル長はヨーロッパのそれと比べて長いといわれている。サイクル長が短すぎると自動車のストップ&ゴーが多くなり、自動車交通にとっては非効率的となると考えられる。一方、逆にサイクル長が長すぎると、赤信号が長時間化することにより通行者へのストレスを増長させ、赤信号になる直前のタイミングにおける無理な横断を増長させる可能性がある。
また、自動車交通以外の視点から考えると、例えば歩行者は発進にほとんど時間を要さないから、歩行者ファーストの交差点では、サイクル長を短縮することで、通行者のストレスを最小化できる可能性がある。
他にも、アメリカのポートランドでは、道路が碁盤目状となっているうえ、ブロック長(交差点間の長さ)が60m程度と短く、サイクルが短い方が車両交通を制御しやすいなどの理由により、サイクル長が短く設定されている。
日本で行われている事例を、そのまま海外にコピーするだけでは上手くいかない事例が多いが、それは交通信号機についても同じ事が言える。
ネパールでは、日本企業の寄付によって日本の信号機が首都・カトマンズに設置されている。しかし、現地の人々に信号機を守る文化が定着せず、導入から数年後に信号機が停止してしまった。そして、旧来の交通島や警察官を用いた交通整理が続いている。そんな今、現地の信号機は、点灯も撤去もされず、街に居座り続けているのである。
また、日本と違い、アジア諸国では、青現示が赤に変わるまで、或いは赤現示が青に変わるまでの残り時間を表示している国が多い。赤信号の際に、残り何秒で青信号に変わるかが分かる事で、信号待ち時のストレスを軽減出来るという話もある。しかし、海外の方が一目見て良さそうに見えても、それをそのまま日本に導入できるかどうかは別問題である。実際に、青信号が残り何秒と表示される事で、焦って青信号を通過する人が増えている事例も存在する。
しかし、目先の危険性を重要視するだけでは、利便性や効率性を必要以上に損ねるばかりか、本当の”安全”をも見失ってしまう気がする。
良いものは良いものとして、日本も何とか見習っていきたいものです。
【完】
舞岡リサーチパークの何処にも繋がっていない謎の2車線道路(最終回)
2017/10 実写、2019/08/01 公開
※(第1回、第2回、第3回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
車道の末端を確認した後は、歩道も少し探索。
こちらは、車道が封鎖される地点より少し前から管理状況が怪しい。
植え込みは荒れ、歩道のタイルの隙間から草が生長している。
立派に整備されたは良いが、間近に行き止まりを控えており、利用者が得られないという現実が見えてきた。
ここで振り返ると…
上の写真をよく見ると、実は車道の封鎖地点に達していない事が分かる。
だが、歩道は一足先に"やられて"しまったようだ。
人為的な封鎖こそ無いものの、藪で車道封鎖地点より手前で足止めされてしまった。
この奥に、人が歩けそうな余地は見えない。冬場なら、もしかしたら…
藪を歩くような装備を持ち合わせていない為、ここで引き返すことにしたい。
現地調査の締めとして、この廃道区間を象徴する2つの写真をご覧頂こう。
特に、2枚目の写真にはゾクッとした。街灯を境に、左右で明暗が見事に分かれていたのだから。
未成道の素晴らしさを、ギュッと凝縮した様な、素晴らしい道だった。
名も無き未成道の歴史と展望
それでは、この先の区間は本当に建設されていなかったのだろうか。
この道が建設された前後に撮影された、3枚の航空写真を比較してみた。
まずは1980年代後半。
舞岡リサーチパークの姿は、まだ影も形も無かった。
しかし、上の写真が撮影された2~4年後の1992年には、
造成中の舞岡リサーチパークの姿があった。
この後、1994年には現在と同じ範囲の造成工事が終了している。
最後に、造成から10年後の2004年に撮影された写真。
どうやら、茂みの先に未成道が建設されていた可能性は極めて低いと判断した方が良さそうである。
しかし、これだけで終わりではない。
実は、今存在している区域は『第1期地区』に過ぎず、舞岡リサーチパークは更に拡張する可能性を秘めているというのだ。
横浜市のHPによると、第1期地区が完成してすぐの平成7年頃に、事業は一旦の区切りを迎え、以後20年近くに亘って進展が無いまま年月が経過していった。
舞岡リサーチパークの整備計画が再び持ち上がったのは、平成25年頃、舞岡リサーチパークの土地所有権が『特別法人横浜市土地開発公社』から横浜市に移ったことがキッカケ。
この結果、『舞岡リサーチパーク 第2期地区』の建設計画が進む事となった。
はまれぽ.com『ハマスタ約9個分? 戸塚区で進む「舞岡リサーチパーク」構想とは?』に、舞岡リサーチパークの今後の展開が記されているため、詳細はリンク先の記事に譲る。
ここで何が言いたいかというと、舞岡リサーチパークが拡張を果たせば、25年も放置されてきたあの末端が末端で無くなる可能性が大いに残されているという事実(!)
市の資料に、第2期地区の土地利用基本計画案という図が存在する。
ここでは、上で見た末端からの続きが、明確に書かれていることに注目したい。
新設区間、そして第2期地区に入った道は、公園の入口で二手に分かれ、それぞれの終点へと向かっている事が読み取れる。
そして、同時に残念な事実も発覚する。
末端の先に道が伸びても、結局新たな末端が出来るだけで、第2期地区以外の地域には繋がらないようだ。抜け道利用を懸念して、敢えて立派な道路を繋げないという手法は全国に散在するが、ここもその一つだろうか。個人的には、非常にもったいないと感じてしまうところ
しかし、未成道路が完成した新たな姿として生まれ変わり、日の目を見ることは、やはり非常にインパクトが大きいと思う。
いま探索した末端の先に道が伸び、完成された本来の姿を見せてくれることに期待したい。
【完】
舞岡リサーチパークの何処にも繋がっていない謎の2車線道路(第3回)
2017/10 実写、2019/07/30 公開
※(第1回、第2回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
T字路を過ぎて振り返る。
舞岡リサーチパークの本体を貫く直線の下り坂が、まだ目と鼻の先に見える。
更に、ここで別の"所属企業(舞岡リサーチパークの)"の入口が、またしても現れた。
この事実は、少なくとも写真の地点まではこの道が頻繁に利用されている事実を示している。間違いなく、ここまでは現役なのだ。
しかし…
振り返ると、なんと今来た道の全幅を塞ぐガードレールが出現!
地図上で唐突に途切れている道路が、実際にプツンと途切れている姿を見ると、「オイオイ、本当にこれで良いのか」と思わず突っ込みたくなる気持ちにされる。
ネタ的には美味しいんだけどね。
尚、最後の最後まで、行き止まりを示す案内や看板類は、一切見かけなかった。
夜中に何も知らないでこの道を上ると、突然行き止まりが現れて慌てふためく羽目になりそうだ(苦笑)。
そして、ガードレールの向こう側では明らかに道の延長線上と思われる土地に樹木が立っているが、この先には本当に道が無いのだろうか。
…。
確かに、ガードレールの先には、続きとなる道がほぼ無い。
現在地から20m程先の、舗装が途切れる地点からは、未成道さえも造られていない様子だ。
しかし、舗装、歩道、街路樹、街灯の全てが、封鎖地点より10m程度奥まで造られていた事が分かった。しかも、それだけでは無い。
現役区間に残る横断歩道の予告(ダイヤマーク◇)が、廃道区間にまで残されていたのだ。
ここまで、現実に利用されている道路と廃道との距離感が近いというのも中々珍しいのでは無かろうか。
そして道は、一度は完成した状態を保ったまま、終点である茂みへと消えていた。
舗装の末端で横を向くと、つい100m手前まで曲がりなりにも"研究団地"に居たという事実を忘れさせる、横浜市内とは思えない長閑な景色が広がっていた。
次は、行き止まり地点まで車道と運命を共にした歩道へ足を踏み入れたいと思う。
車道ですらこの荒れ具合。歩道は、果たしてどうなっているのだろうか。
【続く】
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舞岡リサーチパークの何処にも繋がっていない謎の2車線道路(第2回)
2017/10 実写、2019/07/29 公開
※(第1回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
※前回の記事で300mとしていた行き止まり区間の延長ですが、実際は400m強でした。
さて、起点交差点を出発して行き止まり地点を目指すとしよう。
起点から約100mの間は、幹線道路然とした平坦な2車線道路だった。
しかし、奥に見えるカーブを曲がると状況は一変する。
道幅はそのままで唐突に現れたコンクリ舗装!
10%を超える猛烈な上り坂!
そして、奥のカーブまで一直線!
何と、リサーチパークに入るや否や、研究団地内とは思えぬ急坂で道が登り始めたのだ。
道の規格も、街路樹も、街灯も、そのままで。
幹線道路の見た目をした2車線道路で、ここまでの急坂になるとは予想だにしていなかった。
思わぬ急坂に面食われる格好となったが、少し上るうちに、奥まった立地にあるとは思えぬ立派なビルが進行方向右側に現れた。
リサーチパークのメインとなる施設のようだ。
地図を見るとちゃんと現役の施設であるらしく、ゲートに監視カメラ、更には守衛所と、通常のオフィスらしい厳重な警備体制が敷かれていた。
反対側にある大学のキャンパスの門戸は開いており、今来た道と同様に閑散とした雰囲気であった。何気に、最寄りである舞岡駅からは徒歩5分ほどで着く好立地らしい
さて、起点となる信号交差点からここまで進んできた距離は、およそ350m。
向かい合う2つの施設の出入口を過ぎると、左に1.5車線幅の路地を分かつT字路となる。
研究団地内よろしく、律儀に横断歩道が全ての方向に設けられている。
だが、このT字路には歩行者はおろか、通行車すら余り多くは無い。更に、横断歩道で無くても横断が出来そうな場所は山ほどあるだろう。
そういう事情から、この横断歩道を、歩行者が今来た道の通行車を止めて渡るという法令通りのシーンが、果たしてどれほどの頻度で発生するのかが少し気になるのだ(笑)
ところで、奥の茂みは何…?
あっ…
【続く】
<次の記事>
舞岡リサーチパークの何処にも繋がっていない謎の2車線道路(第1回)
2017/10 実写、2019/07/27 公開
舞岡町は、横浜市戸塚区の東部に位置する細長い町である。
西に戸塚駅周辺地区、東に上永谷のニュータウンが立地しており双方がベッドタウンとして発達する中で、両地区に挟まれつつも開発の手が完全には及んでいない当地区は、横浜市の中でも豊かな自然を残す貴重な地域となっている。
地区内には幹線市道と県道22号、そして横浜市営地下鉄ブルーラインが通っているものの、主要な経由地という訳では決して無い。
特に、地下鉄の駅にも拘わらず自然に囲まれていることで有名(?)な舞岡駅周辺の主な店と言えば、JA横浜の農産物直売所と精肉店、そしていちご園が主に挙げられる程度には何も無いのである。一般的には。
だが、或る時、神奈川県東部の地図を眺めまわしていた私は、この地区に存在する1本の奇妙な道を発見してしまった。
下の地図を見て欲しい。
自然が多く残る当地区であるが、実は、地区内にある一つの工業団地のようなものが形成されていた。
その名を、舞岡リサーチパークと呼ぶ。
工業団地と言っても、横浜市立大学のサブキャンパスと1つの企業が立地しているだけの、ごく小さなものである。どちらかというと、研究施設群か
しかし、当地区は現在の様な単なる"企業の集まり"ではなく、研究施設群としてきちんと開発されようとしていたのだろうか。
太い1本の道路が団地内を横断しているのが気になる。この道路、キャンパスと私企業が1つずつしか無いこの立地には、少々ばかりオーバースペックであるかのように見える。
そして、何より、この太い道路が舞岡リサーチパークの西端で途切れているのが、最大の謎だ。
この道に、何が起きているのか。
それを確かめるべく、私は現地に向かった。
殆ど利用者のいない、妙に立派な2車線道路
2017年10月某日夕方、自転車で横浜環状南線や横浜藤沢線などの探索を終えた私は、舞岡リサーチパークの入口に立っていた。
沿線に2つの研究機関しか持たないこの道だが、その入口には信号交差点まで設けられていた。
写真の地点で振り返ると、この交差点で交差している幹線市道とは異なり、両側に歩道+植栽まで設けられた、立派な2車線道路が私の目の前に現れた。
現時点で、行き止まりの予告等は特に設置されていない様だ。
更に、行政から見放された様な道では制限速度等々の規制標識が無いのが常だが、ここでは『制限速度30km/h』+『駐車禁止』の団子が設置されていた。あくまで外見上は、至って普通なのである。
少なくとも、この先で突然途切れるような道には見えない。
正面に見える景色に対して交通量が少ないのが、多少気掛かりだといったところだろうか
しかし、改めて地図を見ると、確かにここから300mで突然途切れるように描かれているのだ。
次回、この道の運命や如何に…?
【続く】
<次の記事>
神奈川県道603号バイパス 開通翌日の様子を実走レポ(詳細編3)
2019/07/17 実写、07/26 公開
※(概要編、第1回、第2回)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
県道603号バイパス新規開通区間の途中にある無名信号交差点を過ぎ、東へと進む場面である。
当編のスタートとなる無名交差点は標高80m程度。ここから700m程で標高50m強まで下り、850m先の終点では約55mに落ち着く。
高々30mの下りとは言え、想像以上にダイナミックな風景が、この後で待ち受ける事になる。
第3回 実走スタート
新東名の全貌が、見えて来た…
よく見ると、奥の方に白い看板が見える。
当シリーズで紹介している区間は、今年度に一部開通する新東名高速道路・伊勢原大山ICへのアクセス道路として、一足早く開放された。
これは余談になるが、僅か10日前に開通した当区間が、やや致命的なミスが2つほどあるものの、既にGoogleMapに掲載されているのには驚くばかりである。
その"致命的な"ミスについては、次回触れるとして…
そんな坂を下り始めると、不自然に白いシートで隠された看板が見えてくる。
このシルエット、見覚えのある方も多いのではなかろうか。
そう、
言わずもがな、インターチェンジ(IC)の案内標識!
高速道路に限らずだが、開通前の道路に向けた案内標識を見ると、やけに心が躍るのは気のせいだろうか(笑)
このような看板は、開通前の道路に関する情報が書かれた重要な手掛かりとなるので、見逃せないアイテムの一つだ。
上の写真の様に、シートの上からでも看板の内容が読めるタイプのものが多い。
例えば、上図に写った看板には「E1A 新東名 [3] 伊勢原大山」と書かれている。
[3]はインターの通し番号
そして、支柱には名古屋方面へ行けない旨が書かれている。
伊勢原JCT(ジャンクション)~伊勢原北ICは今年度開通、伊勢原北IC~御殿場JCTは来年度開通とされているが、工事が遅れに遅れているため伊勢原北IC~御殿場JCTの開通は更に時間が掛かるとの噂も。果たしてどうなるのやら。
そして、伊勢原大山ICの入口へ。
ランプウェイが橋で谷を越えている所に、新東名の高架がその遥か頭上を超えていく。何と美しい風景だ。
この辺りの新東名の高架橋は、何度見ても癒されるほどのパワーがある。
更に、この交差点にはもう一つ特徴が。新東名開通後暫くはT字路となる当交差点だが、実は同じ交差点に厚木秦野道路のICも接続し、十字路となる予定なのだ。
即ち、現在は単なる直線に過ぎないこの地点が、1年と経たないうちにT字路となり、やがて十字路へと2段階の成長を見せる事となる。その最後の成長は、果たして何時になるのか…
次回、新東名の高架橋を潜り、更なる坂を下って開通区間東端の日向薬師入口交差点へ。某Mapが犯した致命的なミスとは…
【次の記事】
将来的に新東名のアクセス路として活躍する神奈川県道603号バイパスを、開通翌日に実走した様子(詳細編2)
2019/07/17 実写、07/24 公開
※(概要編、詳細編1)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
開通区間西端の石倉橋交差点から、県道603号バイパスを東へと進む場面である。
制限速度は、神奈川にしては思い切った印象のある法定速度(60km/h規制)。
車線数は往復4車線で、全線を通して歩道は片側のみ。両方とも、周辺の人家と歩行者の少なさから考えると悪くないだろう。
カーブの先の直線区間は、元々あった谷を埋め立てて造られている。
埋め立てられる前の地形を考えれば、これは物凄いイリュージョンである。
何と言っても、この谷が、
工事が進み、
ここまで変化したのだから。
正直、この地点が橋ではなく盛土になると聞いた時は、我が耳を疑った。盛土の高さはざっと20m、ビル7階分程にもなる。この高低差を、土で埋め立てるのかと。
土の出所は、恐らくすぐ近くにある新東名建設現場から出た残土だろう。そうでなければ、こんな場所を盛土で超えようとは思わなかっただろう。そうに違いない。
なお、上の写真を撮影した地点からバイパスへ向かって進むと、
突如1.5車線の新設道路が現れ、603号バイパスと並行した盛土上の道に。
実は、今居る場所こそが将来の厚木秦野道路用地である。現在は遺跡発掘調査段階。ルーティングや経由地点、規格等が中途半端な気もしなくはないが、一応は国道246号のバイパス路線(但し自動車専用道路)として計画されている。
この場所は、掘割で建設されるそうだ。なのに今は盛土という
この道、1.5車線だが交通量も少なくて実に気持ちよく走れる。が、
罠(Trap)
唐突に舗装が途切れ、その5m先には道が無い。
事前予告やバリケード類は一切無く、路肩線すら直前まで完備されており、この行き止まりを知らせてくれるのは設置場所が余りにも直前過ぎる1枚の看板のみである。
というか、看板の時点で既に舗装途切れてるし。
何と言うか、雑!
さて、ここで右を向くと何と11%の標識がお出迎え。
さぞかし凄い坂だと思ったが全くそんな事は無く、10mに満たない坂の先に、本来のレポート対象である県道603号バイパスとの信号交差点が。
因みに、ここが、603号バイパスの今回開通区間の中で唯一途中に存在する信号交差点である。感応式で、ここが赤になる事は少ない。暫くの間は工事関係の車が通行するだろうが…
バイパスを石倉橋交差点から進むと、ここで最初のストレートを終えた後、結構な勾配で台地を駆け下っていく。
しかし、私がこのバイパスの中で好きな眺めの一つに、手前の直線区間の眺めがある。
ここで振り返る事にしよう。以下、写真を連続して掲載する
実は、この直線区間だけで50枚も写真を撮っていた。それだけ、ここの道路風景は美しいという事だろうか。と言うが、流石に写真撮り過ぎな自覚も無くはない
次回は、この直線区間から分岐する側道の紹介を済ませた後、将来新東名の入口となるT字路まで進もうと思う。
進行が非常にゆっくりなため、次回の記事ではまず先へ進みます。
【次の記事】
青空に映える道路風景2選!【今週のお題】
ここの所雨の日続きでしたが、ここ最近で晴れの日が出てきて、ようやく『梅雨明け』というワードを耳にしましたね。
昨年の今日は、そう、忘れもしない2018年7月23日。熊谷で日本の最高気温記録が塗り替えられたり、東京初の40℃超えなど昨シーズン一の猛暑日でした。
さて、今年もいよいよ本格的に始まる夏シーズン。明日から暫くの間は晴れ続きで、ここ横浜でも連日30度を超えるそうですが、昨年の今頃が猛暑だった事も含めて俄かには信じがたい今日この頃です。
さて、今週のお題が「空の写真」という事で、本日は青空に映える道路の写真を2つ厳選して紹介!両方とも車で簡単に行ける立地なので、もしかしたらデートスポットにも使えるかも… ただ単に更新する時間が無かっただけなのでは
◆コモア四方津に昇る道(山梨県上野原市、2019/06/16)
谷底を走る国道20号と山の上の住宅街を結ぶ道路。周りに何も無い山の中腹を、歩道両側完備の幅広2車線道路がグイグイと登っていく姿は非常に爽快である。
住宅地へ至るだけの道路で、視界にアスファルトと緑と空しか入って来ない道を、貴方は見た事があるだろうか。
◆柴原地区へ昇る道(鹿児島市、2019/05/02撮影)
比較的最近造られた幅広の道路にも拘わらず、無理矢理な勾配とカーブを駆使して必死に"登って"いる姿が愛おしい。写真の場所からは、何と贅沢な事に、鹿児島の市街地が一望できるこの眺めを独占出来るのだ!
写真から少し下った所には空中に突き出すような構造の歩道橋がある他、まるで高速道路の様な直線坂や立体交差も存在し、一路線内のギャップが非常に面白い場所である。この道を訪ねれば、きっと、貴方も人間の土木技術の凄さを実感できるに違いない。
今回は、自分の好きなジャンルの一つである道路風景を前面に出してみた。やはり、道路風景の魅力は他の何物にも代えがたい魅力がある。
皆様も、まずは青空と路面のコントラストが美しい道路へ出向いてみては如何だろうか。
【完】
将来的に新東名のアクセス路として活躍する神奈川県道603号バイパスを、開通翌日に実走した様子(詳細編1-石倉橋交差点)
2019/07/17 実写、07/22 公開
※(概要編)の続きですので、以前の記事を読まれていない方は先にそちらをご一読ください。
今回(2019/7/16)開通した神奈川県道603号バイパスの西側区間(日向薬師入口交差点~石倉橋交差点間)。
当レポートでは、この開通区間を西側から順に紹介していく。
まずは、開通区間西端となる石倉橋交差点だ。
今回開通区間から、石倉橋交差点を望む
撮影当時、開通から24時間も経っていない出来立てホヤホヤの4車線道路。
その終端となる交差点には、左折・直進・右折レーンが各々確保されている。これは良心的と言えよう。
また、交差点の100m程手前に、青看が一つだけ新設された。
通常の十字路と異なり、直進車線が右側車線から分岐する関係上、工業団地方面へ直進するには右側車線を通行する必要がある。
その事を示した看板が青看の支柱に設置されているが、設置地点が交差点の直前なので、看板を通過してから車線変更をしては遅いだろう。路面の矢印を見逃さないように注意されたい。
工業団地側は、右折レーンが新設された
次に、開通区間の反対側となる工業団地側(県道612号)から。
こちら側は元々突き当たりだったため、元々右折レーンは確保されていなかった。しかし、バイパスの建設と同時に若干拡幅され、右折レーンが確保された。
こちらも、青看は交差点の直前だ。カーブ直後で見通しが悪いので、もう少し何とかならなかっただろうか。路肩の処理も雑だが、歩行者が少ないので余り気にならない
大山側は、拡幅工事が未了
一方、大山側(県道611号)は、元々1.5車線道路。拡幅用地こそ見えて来たものの、遺跡の発掘調査最近は何処の新設道路でもやってる気がする…が未完のため、車道は未だに拡幅できないでいる。しかし、歩行スペースが確保されたので以前よりはマシか
奥には青看も見えるが、行程の都合上撮影はしなかった。
ここで反対を向くと…
将来の拡幅用地が!!
ここまで、露骨に拡幅後の路肩が途切れているのは珍しいのではないだろうか。
伊勢原市街側は、交差点手前のみ2車線化
最後に、伊勢原市街地側(こちらも県道611号)。
麓から石倉橋交差点へ向かうと、拡幅用地が結構確保されてきている。
この幅だが、神奈川では珍しく40km/h制限だ。規制速度だけは一丁前。
しかし、未だに用地が確保されぬまま箇所もある所も過ぎつつ進むと…、
見えて来た。
歩みは遅いが着実に、2車線化事業は進んでいた。
最終的に、車道が縁石の位置まで拡がり。広々とした2車線道路になるが、現在は路肩が放置されたままの状態である。
また、右折レーンが設置されていない(工事完了後は付くと思われる)ので、通行には注意が必要だ。
3方向全てが3桁県道で、かつ番号が異なるミラクル青看
ところで、県道611号側から石倉橋交差点を見ると、右(左)に県道603号が、左(右)に県道612号が分岐する形になっている。
その結果、3方向の県道番号が全て3桁で、かつバラバラという神奈川では珍しい状態の青看を見る事が可能だ。
Twitterのフォロワーさん曰く、このような青看は県内ではここだけだとか。確かに、そう言われてみれば珍しいような気がしなくもない。
交差点全景
最後に交差点の全景を載せて、当交差点の紹介を以上とさせて頂く。
次回は、4車線道路を東へと進んで次の交差点へ行く予定。
【次の記事】
将来的に新東名のアクセス路として活躍する神奈川県道603号バイパスを、開通翌日に実走した様子(詳細編2) - 神奈川発『みち』のブログ